メモ
「長い時間冷すと甘みがなくなるので、できるだけ買った日に食べてほしいです。重ねたままは痛みやすいので、食べるまで時間があく時はバットなどに一段に並べて保存するのがベスト。洗うのは食べる直前に。そのままで充分甘いですが、うちの子ども達はコンデンスミルクをつけるのが好きですねー」。
『神町いちご倶楽部』のメンバーは、森谷さんを始め、塩野さん、平山さん、鈴木さんの4名。福島や仙台などの産地も視察して栽培方法を学んだそうですが、「あっちは太平洋側、山形は日本海側。気候条件、品種、栽培方法など不安材料は山ほどありました。でもチャレンジのしがいがあるし、今も一日一日が勝負。いちご命ですよ」と、真剣に取り組んでいる姿勢が伝わってきました。
のどかで平和な眺めとは逆に、工藤さんにとって「最も忙しいのがこの時期」だそう。
「摘花といって、果実が成りすぎるのを防ぐために、余分な蕾や花を一つ一つ摘みとっていくんですよ」。栽培している桃の木は200本以上。早朝5時には朝食を持って畑に出かけていくそうです。実が成長してきた後も形の悪いものや病気になった果実を摘果し、十分に日が当たるよう混み合った枝を間引きしていきます。
「摘花といって、果実が成りすぎるのを防ぐために、余分な蕾や花を一つ一つ摘みとっていくんですよ」。栽培している桃の木は200本以上。早朝5時には朝食を持って畑に出かけていくそうです。実が成長してきた後も形の悪いものや病気になった果実を摘果し、十分に日が当たるよう混み合った枝を間引きしていきます。
工藤さんが栽培しているのは『あかつき』『川中島白桃』『ゆうぞら』『いけだ』の4品種。それぞれに特徴がある中で、『ゆうぞら』は果肉がしまって上品な白砂糖のような味。幻の桃と言われる『いけだ』は黒砂糖のようなコクがあり、「これが上手く作れたら一流。やりがいがあるよ」と工藤さん。グリーンツーリズムの活動をしてる奥様と共に、桃の花摘みやそば打ち体験なども行っているそうです。
「桃は固いのが好きな人、やわらかいのが好きな人とそれぞれ好みがあるからね。どちらにしても冷やしすぎは甘さが落ちるから、食べる1〜2時間前に冷蔵庫へ入れておく位がちょうどいい。一番おいしいのはね、もぎたてを川の水で洗って、皮のまま
ガブッと食べる、これが最高!」
ガブッと食べる、これが最高!」
すっかりおなじみのデラウェアは、
その昔ヨーロッパで「畑のミルク」と呼ばれていたとか。
ブドウ糖は体内に吸収されやすく、
即エネルギーに変わるから、疲労回復や体力増強に効果的。
ビタミンB1、B2、C、血管をじょうぶにするビタミンE、
カルシウムや鉄分も豊富です
まだ小さくて、実の堅い黄緑色の房一つ一つに、ジベレリン溶液を浸す作業は、 腕を上げたままの作業なので首が凝ってしまいます。特に山場にある傾斜のきつい畑では、一日中足を踏ん張って作業をしなければなりません。同時に、果房の結実を良くするための摘芯や、適度な数に揃えるための摘房、5月の下旬に2回目のジベ処理、水やりなどを経た6月下旬、畑一面を紫色の房が彩り始めます。お中元などに利用されることが多いため、8月上旬までの短期間がピーク。いよいよ、よろこびの収穫です。
「同じ房の中でも実は上の粒の方が甘くておいしいんですよ。洗うときは食べる分だけ水で洗うようにしてください。保存は新聞紙で包んだり、一房ずつキッチンペーパーで包み、野菜用保存袋に入れて冷蔵庫へ。粒を房から外してそのまま凍らせ、シャーベットにしてもおいしいですよ」
傾斜地にあるぶどう畑では作業をするのは大変ですが、換気がよい分、温度管理をしやすいとのこと。「薬剤を利用するより、原点に帰って手間をかけることで、本当においしいものができるんですよ」と話してくれました。またつぎの世代へ農業を伝えるために、小学生や中学生を対象にしたぶどう作りの体験教室も行っているそうです。
「山形の果物といえば?」の質問に、
ほとんどの人が「さくらんぼ」と答えるはずです。
栽培の発祥は、なんと紀元前1世紀のイタリアで、明治の始め、
日本への導入とほぼ同時に、上山市でも栽培が始まりました。
90歳で現役のおばあちゃん、奥様、ラ・フランスなども手がける息子さんと共に果樹農家を営んでいる川口さん。さくらんぼの栽培を始めたのは約30年前。この農園は、自らパワーシャベルを操作して作ったのだとか。「仕事っていうのは、自分で覚えてやるから楽しいんだよ」
栽培の管理は1年中
極上のさくらんぼに仕上げるために、もう一つ大切なのが剪(せん)定です。収穫後の夏の時期と1月から2月の間に、来シーズンのさくらんぼの実り方を想定しながら、余分な枝を落としていきます。川口さんが一番好きな仕事は何ですか?という問いに返ってきたのは、意外にも冬の剪定でした。「雪景色の中で、ただただ枝を切り
落としている時間は、心の中がからっぽになる無の状態。これが何だかいいんだね」。
極上のさくらんぼに仕上げるために、もう一つ大切なのが剪(せん)定です。収穫後の夏の時期と1月から2月の間に、来シーズンのさくらんぼの実り方を想定しながら、余分な枝を落としていきます。川口さんが一番好きな仕事は何ですか?という問いに返ってきたのは、意外にも冬の剪定でした。「雪景色の中で、ただただ枝を切り
落としている時間は、心の中がからっぽになる無の状態。これが何だかいいんだね」。
「洗うときは軸を取らずにそのままで。冷やしすぎないほうが甘さが分かりますから、常温のまま、冷水で洗うのがいいですね。荒塩をふりかけたり、濃い塩水にくぐして食べる方法もありますよ。スイカと同じで、塩を振り掛けることで、甘味を引き出す
ことができるんです」
ことができるんです」
生産者:川口俊雄
果樹部会会長、生産対策委員の技術長を務めている川口さん。詰め方、着色、熟度、糖度など9項目を審査する「パック詰め」と「裸詰め」の品評会で入賞の経歴もありという実力者。佐藤錦のほかに、早生の紅さやか、7月上旬に出まわる紅秀峰、やや遅れて収穫できる紅てまり(これは甘さプラスほどよい酸味があって、川口さんが好きな味だとか)などを栽培しています。
果樹部会会長、生産対策委員の技術長を務めている川口さん。詰め方、着色、熟度、糖度など9項目を審査する「パック詰め」と「裸詰め」の品評会で入賞の経歴もありという実力者。佐藤錦のほかに、早生の紅さやか、7月上旬に出まわる紅秀峰、やや遅れて収穫できる紅てまり(これは甘さプラスほどよい酸味があって、川口さんが好きな味だとか)などを栽培しています。
(C) Stepup Communications Co.,LTD.
本来いちごは夏の気候にあった作物。クリスマスシーズンでも収穫できるようにするため、冬場はボイラーでハウス内をあたため、夏場の日中はハウスを開け閉めしての温度管理が必要に。苗を植えて根がつくまでは、特に目が離せないとか。「いちごは野菜に分類される農産物なんですが、やはり果樹栽培とはまったく手法が違いました。頭を切りかえてやっています」。さまざまなハードルを乗り越えて育てあげたからこそ、ここまでの質、味になったのでしょう。実のしまった果肉は、口の中でぷちぷちと種が弾ける音がするほど。甘さもバツグンでした