メモ
平成14年に山形県ベストアグリ賞を受賞した平吹正春さん。山形市本沢地区の『山形ハーベストサービス』代表を務めています。本沢地区は、平成15年度の新嘗祭献穀水田に指定されるなど、昔から献上米を作っていた歴史があるところ。
古くは山形城の出城があった場所でもあるんです。食味レベルを高めるための工夫は、「でんぷん質がたまりすぎると逆に味が落ちるんで、ここ2年位は肥料を減らしています」。
米作りは、苗を植えるタイミングから、水の調整、収穫時期まで、日々天候を見て判断しますから、無事に刈り取りが終わるまでは出かけられないとか。
「今年は火星が接近したから冷夏でしたよね。毎年やり方も考えないといけないから、つくづく自然を相手にする仕事だなって感じます」。
古くは山形城の出城があった場所でもあるんです。食味レベルを高めるための工夫は、「でんぷん質がたまりすぎると逆に味が落ちるんで、ここ2年位は肥料を減らしています」。
米作りは、苗を植えるタイミングから、水の調整、収穫時期まで、日々天候を見て判断しますから、無事に刈り取りが終わるまでは出かけられないとか。
「今年は火星が接近したから冷夏でしたよね。毎年やり方も考えないといけないから、つくづく自然を相手にする仕事だなって感じます」。
平成2年に発足した山形ハーベストサービスは、現在7名のメンバーで構成。コシヒカリとはえぬき、もち米を作付し、刈取受託も行っています。乾燥から出荷まで、一貫した体制をとることで、生産者の顔がみえる山形米を提供しているそうです。
「理想的な食べ方は、玄米で買って家庭で精米し、すぐに食べること。スーパーや販売所に設置されている精米器を利用してください。特に新米は冷たい水で洗って炊くのがポイントですね。長く浸すとぬかのくさみを吸ってしまうので、最初の水はすぐに流しましょう」。
おなじみの「桃太郎シリーズ」から、
さらにバージョンアップしたのがこの品種。
丈夫でしかも、糖度も高い。通常3〜4度に対して、
7度前後と、まるで果物のようなトマトです。
「いやいや、これは<主枝更新3本仕立て>という特別な仕立て方で、こっちの方が根っこがよく張るから、今まで以上に実がなるんだよ」。
苗を植えたばかりの4月下旬は、トマトの生長に合わせて土を温める時期。ハウスは赤ちゃんの保育室と同じ状態です。「トマトのことが気になるから外泊もしない」。十分に養分を蓄えられるよう、温度管理に細心の注意をはらわなけばならないのです。いつしか風、雨など天気によるわずかな変化を身体で感じるようになり、ハウスの中のにおいでトマトの状態も分かるようになったとか。
与える方法。「人間の健康の秘訣と同じで、腹八分目がいいんだよ」。
また、大敵である灰カビ病を予防するために専用のファンを回して風をあてたり、虫にとって真っ黒に見えるという紫外線をカットするフィルムをハウス内に張るなど、設備面の工夫も特徴的です。「こうすることで、防除剤の使用を減らすことができるからね」綿密な栄養管理と環境の中で育ったトマトたち。果肉が厚く、フルーティな香りと甘さが広がります。
「冷やしトマトが一番だね。薄くきって軽く塩をふるだけ。肝臓にいいらしいから、晩酌のときに食べていますよ。トマトを切るとき、中身の種とゼリーがこぼれないコツは、まずへたを取って頭の部分を薄く切る。中に見える白い放射線状の白い線に合わせて切る。やってみてください」
お話をうかがう中で、積極的に新しい視点で挑戦する、失敗を恐れない姿勢が伝わってきました。トマト作りの合格点といわれる収穫高は約8トン/10a。それに対して2倍の16トンという結果を出していることでも、独自に取り組む「のびのびと根を張らせる」栽培方法が成功していることを物語っています。収穫が忙しい時期は朝4時から仕事開始。ピークが過ぎたら、近くの柳川温泉などで骨休めをしているそうです。
まるまると肥え、ゴロン、ゴロンと畑に鎮座する、
夏の味覚といえば「尾花沢スイカ」。
日本一と称され続ける理由は、
みずみずしい歯触り、そして糖度11度以上の甘さにあり。
20年近く作られてきた富士光をバージョンアップしたもので、寒さに強く、「形もいいし、味はさっぱりしてザブッとした食べ応え」と大山さん。かぶりついた時にみずみずしいさが口いっぱいに広がるそう。
3月の下旬になると、いよいよ土づくりの開始です。炭の粉を融雪剤としてまいて雪をとかし、4月には雨から守るビニールトンネルを設置して、土を温めます。畑を歩くと、足が沈むほどやわらか。「良質の堆肥を混ぜてあるから、大きくて、甘い果肉になるんだよ」。長年の積み重ねによって作り出された、大山さん流の土だそうです。
「スイカは採れたてが最高においしいですから、頂き物なども早めに冷やして食べて下さい。
残った皮は浅漬に。実のと緑の皮の部分を取り除いて、厚めの千切りや1cm幅位の食べやすい大きさに切って塩もみし、数時間おけば完成です。ビールのつまみにも合いますよ」
残った皮は浅漬に。実のと緑の皮の部分を取り除いて、厚めの千切りや1cm幅位の食べやすい大きさに切って塩もみし、数時間おけば完成です。ビールのつまみにも合いますよ」
今年71歳とは思えない、若々しい大山さん。6月の交配が終わると、からまるつるを何日もかけて整理し、大きく育ちそうな実を見極め、余分な実を取り除く摘果の作業に入ります。7月20日以降からお盆あたりまでが、いよいよ収穫と出荷。丸々と育ったスイカは、全国で初めてソフトが開発されたコンピューターにかけられ、「うるみ」などの基準に合った商品だけが市場へ送られていくのです。
そして、1月中旬には着果させるためのホルモン処理がスタート。開花に合わせ、霧吹きでホルモン剤をかけていきます。「1本の株につき20数花ずつ行います」。と聞けば簡単そうですが、約300坪の広さのハウスにある花の数は何万花。光がまんべんなく当たるよう、余分な葉を取りながらと、もっとも手間がかかるのがこ
の作業です。
「ナス漬の中でも浅漬が合いますね。漬物もね、採れたてをすぐに漬けると味が格段いい。漬けあがったなすは、中の空気を出すように1個ずつ握り締めると、軟らかくなって食べやすくなります。変わったところではビール漬などもおいしいですよ」
18歳から農業に携わり、現在は野菜中心の農業を営んでいる井澤さん。栽培しているなすは「真仙中長」という名前の小なすで、浅漬け専用の品種です。忙しい時期は、朝5時から仕事が始まるとか。取材にうかがった日、井澤家特製のなす漬けをいただきました。色艶のいい皮は張りがあって適度にやわらかく、中身はキメがつまってみっちり!漬け物も採れたてのうちに作るのが一番だそうです。
資金の目処がたち、従来の果樹畑を更地にしてハウスを建て、いよいよスタート。
「地面に直接植えずに立ったまま作業ができる高設ベッドを導入し、寒い時期に根の活性を高めるための温水パイプを設置するなど、画期的な方法を積極的に取り入れています。「培養土は有機質含量が高い、天然土壌改良材のピートモスを入れたもの。
排水・保水性がとてもいいんです」。そこへ流しているのが、一度酸性とアルカリ性に電気分解した混合水。水の分子が細かいので、吸収がとてもいいのだそう。
「地面に直接植えずに立ったまま作業ができる高設ベッドを導入し、寒い時期に根の活性を高めるための温水パイプを設置するなど、画期的な方法を積極的に取り入れています。「培養土は有機質含量が高い、天然土壌改良材のピートモスを入れたもの。
排水・保水性がとてもいいんです」。そこへ流しているのが、一度酸性とアルカリ性に電気分解した混合水。水の分子が細かいので、吸収がとてもいいのだそう。
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山形を代表するはえぬきは、全国食味ランキングで9年連続「特A」を獲得しています。