メモ
県内で代表的な産地といえば朝日町。昭和40年代、蜜がたっぷり入った<無袋りんご>のヒット商品を作りだしたことで、山形産の知名度は全国区に。
一個一個袋をかけずに栽培する従来とは逆の方法は、今でこそ各地で行われていますが、朝日町が先駆けなのです。「りんごは品種の数も多いし流行もあるんですよ。
うちではつがる、さんさ、千秋、スターキング、王林などを栽培しているけど、生育の特徴、味はまったく違う。組合では、栽培方法や天候によってどんなりんごができるのか、また品種ごとに光センサーを通してチェックした糖度などを記録に取って、ずっと分析してきたんです」。
一個一個袋をかけずに栽培する従来とは逆の方法は、今でこそ各地で行われていますが、朝日町が先駆けなのです。「りんごは品種の数も多いし流行もあるんですよ。
うちではつがる、さんさ、千秋、スターキング、王林などを栽培しているけど、生育の特徴、味はまったく違う。組合では、栽培方法や天候によってどんなりんごができるのか、また品種ごとに光センサーを通してチェックした糖度などを記録に取って、ずっと分析してきたんです」。
けれど養分を果実に送る葉を採ることで、甘さは低くなってしまうのです。「これからは味で勝負しようと。光が当たるところは葉を残して、できるだけ自然と同じ状態で作ってみたんです。
省力化にもつながるから、道楽りんごなんて冗談を言いながら(笑)」。結果は当然ながら糖度がアップ。甘さがあって、後味さっぱり。3年前から関東の有名百貨店などから引き合いが増え、
今年から<shinanoすい〜と>の名前でデビューが決定。山形りんごはますます売れっ子になりそうですよ。
りんごを作り続けて35年の井沢さんは、品評会で最優秀賞を獲得している実力者。
現在は約●●名からなる朝日営農センターりんご組合長を務めています。りんごの普及のために、東京杉並区の小学校へりんごを届け、りんごの話を子供たちにしているそうです。
現在は約●●名からなる朝日営農センターりんご組合長を務めています。りんごの普及のために、東京杉並区の小学校へりんごを届け、りんごの話を子供たちにしているそうです。
無袋りんごは、もぎたてよりも少しおいてからの方がおいしいという人もいます。店頭に並ぶ頃には、食べ頃になっていますよ。生はもちろん、りんごの場合は品種によって、煮て焼いても使えるし、食物繊維のペクチンという成分は、アレルギー疾患の予防効果にもなるようです。
丈夫な枝の骨組みづくりと、日当たりを良くするために行う冬と夏の剪定、花芽一つから1果だけ残す春の摘果など、勉強会を開きながら取り組んできました」。
天童が生産量日本一の座を獲得した訳はもう一つ。果実の熟度を揃えるための予冷を行う取り組みが早く、味の評価が高まった点です。「収穫後24時間以内に選果にかけて規格を決定し、すぐに2
〜5℃の冷蔵庫に入れて10日間以上冷やすんです」。
出荷時期がきたら貯蔵しておいたものを出庫し、ようやく市場へお目見えとなります。特殊な性質の果物だけに、こまかやな管理が必要なんですね。
「りんごと一緒に置いておくと熟すのが早くなるので、注意してください。食べ頃のサインは肩の部分が耳たぶくらいの感触になった頃。ジャムも作りやすいですし、赤ワインで煮たデザートなどもおすすめですね」。
なし部部長をして5年になる大石さん。現在は早生のオーロラとラ・フランスを 栽培しています。天童市では、来年3月に『新ラ・フランスセンター』が完成予定。1個1個に生産者の名前を明記したシールを貼る、日本初の試みを取り入れていくそう
です。
です。
高橋さんがそばの栽培を始めたのは約10年前。田んぼとストックという花の生産に加えて、「新らしいコンバインを買ったんで、そばもやろうかと(笑)」。
栽培は6月上旬から始まります。まずは春からの雑草を減らす耕起と、水はけを良くするための溝掘り。やせた土地でも育つことから、かつては米の収穫が難しかった山間などで多く栽培されていたもの。
あまり手間がかからないから仕事は楽?と思いきや、「農業は自然が相手ですからね。きちんと耕耘しないと種をスズメやハトに食べられてしまうし、水に弱いので、生育期間に強い雨が降ると台無しになってしまうんですよ」。
過去には1/3しか発芽しなかったことや、大雨にたたかれたり台風で倒れてしまったり、収穫前に初雪が振って半分しか収穫できなかったこともあったとか。多く蒔いても収量はほんのわずか。「そういう年はほんとガッカリしますよ」と高橋さん。
栽培は6月上旬から始まります。まずは春からの雑草を減らす耕起と、水はけを良くするための溝掘り。やせた土地でも育つことから、かつては米の収穫が難しかった山間などで多く栽培されていたもの。
あまり手間がかからないから仕事は楽?と思いきや、「農業は自然が相手ですからね。きちんと耕耘しないと種をスズメやハトに食べられてしまうし、水に弱いので、生育期間に強い雨が降ると台無しになってしまうんですよ」。
過去には1/3しか発芽しなかったことや、大雨にたたかれたり台風で倒れてしまったり、収穫前に初雪が振って半分しか収穫できなかったこともあったとか。多く蒔いても収量はほんのわずか。「そういう年はほんとガッカリしますよ」と高橋さん。
「実の水分は15%で保存する決まりがあって、それ以下になると風味がそこなわれるんです。でもここでは15,5%で味が更にいいものだから、規格外で出荷しているんですよ。一般の方がそば粉を買った場合、酸化を防ぐために冷凍庫で保存してください」。
スキーのインストラクターをして30年のキャリアを持つ高橋さん。スキー場でそばを振る舞うこともあるとか。また栽培農家、そば屋、消費者による「ゆう遊三味会」を結成し、芭蕉の時代からそば切りがあったことに由来して、平成11年から 「おくのほ
そ道・尾花沢そば街道」を開始。収穫したそばのほとんどが、地元のそば屋へ卸してます。
そ道・尾花沢そば街道」を開始。収穫したそばのほとんどが、地元のそば屋へ卸してます。
JAさがえ西村山女性部河北支部の役員を務める柴田さん。
さくらんぼ、きゅうり、白菜、大根などの野菜と、白大豆(タチユタカ)、青大豆(秘伝)を栽培しています。
さくらんぼの出荷とほぼ同じ時期、大豆の種まきも始まるため、5月から6月は大忙し。「大豆は空気が好きなんです。土が締まると根がはらないから、うね間をよく耕して、土寄せをしてやります」。土には米ぬかや鶏糞を混ぜているそうで、「有機肥料にすることで土が丈夫になっていきますから、結果的に作物も抵抗力がつきます。でも堆肥はやりすぎてもダメですね」。
10月から11月、葉が黄色になって枯れてきた頃、さやを振ってカラカラと音がするようになったら収穫です。
さくらんぼ、きゅうり、白菜、大根などの野菜と、白大豆(タチユタカ)、青大豆(秘伝)を栽培しています。
さくらんぼの出荷とほぼ同じ時期、大豆の種まきも始まるため、5月から6月は大忙し。「大豆は空気が好きなんです。土が締まると根がはらないから、うね間をよく耕して、土寄せをしてやります」。土には米ぬかや鶏糞を混ぜているそうで、「有機肥料にすることで土が丈夫になっていきますから、結果的に作物も抵抗力がつきます。でも堆肥はやりすぎてもダメですね」。
10月から11月、葉が黄色になって枯れてきた頃、さやを振ってカラカラと音がするようになったら収穫です。
「秘伝は粒が大きいので、おせち料理の数の子豆にすると見栄えも豪華です。ぬたにして餅とからめたり、ナスの和え物にしり。醤油で味付けした煮豆もいいですし、油で揚げて砂糖とからめると、ちょっとしたおやつにもなります
大豆で心配されるのは遺伝子組み換えの問題ですが、日本では、商品として流通して いる物はないのでご安心を。山形での大豆の総消費は年間約9.000トンで、そのうち 県産品の利用は10%程度とごくわずか。栄養成分の損失が少ないうちに加工されるのが地物の利点ですから、積極的に取り入れたいですね。
(C) Stepup Communications Co.,LTD.
「ハレシリーズ」として市場に登場している、朝日町のりんご。
今注目を浴び始めています。