メモ
「夏秋のキャベツは葉肉がしっかり巻いてあって、重い物を選んでください。採れたては生で食べてほしいですね。質のいいキャベツを調理するなら、じゃがいもみたいに、ふかしキャベツがおすすめ。湯気がでているうちにバターと醤油をさっとたらしてね」。熊谷さんのキャベツはファーマーズトマトなどでも販売されています。
この場所で栽培をしているのは現在2世帯のみ。高冷地野菜の部会としては4〜5名のメンバーがおり、夏秋キャベツの産地で有名な群馬県嬬恋村をはじめ、青森など、各地へ見学にも出かけたそうです。
暑さに強く、収量も多い西洋種が盛んに栽培されるようになるにつれ、栽培に手がかかるため、徐々に作られなくなってしまった東洋種。
「あの赤い根をした、甘いほうれん草の味が忘れられない」と、懐かしむ声がささやかれるのが山形赤根です。
日本でも数少ない生産者の一人となった柴田さん。父の代から作り始めて約80年、種を採って、植えてを繰り返してきたそう。「以前は部会もあったんだけど、30年位前かな、長雨で畑に水がたまって、ほとんどが根腐れをおこしてしまった。あの時期、もういいやって止めてしまった人がたくさんいました」。
「あの赤い根をした、甘いほうれん草の味が忘れられない」と、懐かしむ声がささやかれるのが山形赤根です。
日本でも数少ない生産者の一人となった柴田さん。父の代から作り始めて約80年、種を採って、植えてを繰り返してきたそう。「以前は部会もあったんだけど、30年位前かな、長雨で畑に水がたまって、ほとんどが根腐れをおこしてしまった。あの時期、もういいやって止めてしまった人がたくさんいました」。
「甘味が高く、アクがないので、生のサラダにしても食べられます。さっと茹でておひたしにしたら、醤油の他に、ゴマあえ、ピーナツあえ、白あえにしたり、玉子とじの汁物、常夜鍋(ほうれん草やと豚肉の鍋)などにも合いますね」。
柴田さんが栽培している山形赤根は、あるテレビ番組の厳選素材としても登場するほど。ほうれん草以外にもゴーヤ、オクラ、トマト、里芋などを栽培していて、まさに農業のプロ。いろんな方が、相談しに来られるようです。
「この時にね、覆土するかわりにぬかをかけるんですよ。そうすると土の表面がやわらかくなるんです」 と、JA山形地区女性部青菜加工グループ代表の渡邊タケさん。
覆土とは、土壌が乾くと発芽と生育不良の原因になるため、播種をした後に上から土をかけて乾燥を防ぐこと。
しかし、その一方で根こぶ病は水を介して増えていくので、排水対策も行わなくてはならないとか。「アブラナ科の野菜を毎年作り続けても、根こぶ病になりやすくなるんですよ。
最近、葉大根を植えると病原菌が減ると聞いて、来年は是非やろうと思っています。これを<おとり作物>というらしいですよ」。
新しいことに果敢にチャレンジしていく、元気あふれる意欲が伝わってきました。
11月末、雪が積もる前に収穫し、いよいよ漬け込み開始。1次加工は塩漬の作業。
「1つの桶に3500Kg。ひたすら塩をふるから、目がヒリヒリと痛くて。この時が一番大変。30cmの板を渡して、その上に8人のメンバーが乗り、重しをかけていくんです。かけ声をかけてリズムを取るから、青菜ダンスっていってます(笑)」。
5、6日経ったら塩水を洗ってしぼり、オリジナルの調味料、砂糖、酒精、醸造酢に漬けて袋詰め。また細かく刻んだ干し大根、ニンジン、から芋、ショウガ、紅花をまぜたおみ漬も作っています。
注文は北海道や関東方面からも多く、顧客リストだけで400名ほどいるとか。発送がすべて終わる1月か2月には、スタッフみんなで旅行にでかけるそうです。
「1つの桶に3500Kg。ひたすら塩をふるから、目がヒリヒリと痛くて。この時が一番大変。30cmの板を渡して、その上に8人のメンバーが乗り、重しをかけていくんです。かけ声をかけてリズムを取るから、青菜ダンスっていってます(笑)」。
5、6日経ったら塩水を洗ってしぼり、オリジナルの調味料、砂糖、酒精、醸造酢に漬けて袋詰め。また細かく刻んだ干し大根、ニンジン、から芋、ショウガ、紅花をまぜたおみ漬も作っています。
注文は北海道や関東方面からも多く、顧客リストだけで400名ほどいるとか。発送がすべて終わる1月か2月には、スタッフみんなで旅行にでかけるそうです。
加工グループが発足して18年。現在約30名のメンバーがいます。渡邊さんは山形県JA女性組織協議会の会長を6年、北海道・東北地区女性組織協議会会長などを務めた経歴の持ち主。組織運営で心がけているのは「後輩に問題を残さないこと」。かつては年間200日も外出していたそうで、「これからはパソコンも習ってみたい」と、とてもパワフルな方でした。
「時間が経ってべっこう色に変わったら、山形では油炒めにしたり、打ち豆と一緒に煮込む「くきな煮」などにします。庄内では、味噌を塗ったおにぎりを青菜漬で巻いて焼く「弁慶めし」などもありますね。おみ漬は、納豆やチャーハンなどに入れてもおいしいですよ」
もともとは京都辺りで食べられるようになったといわれる食用菊。
シャキシャキした歯ごたえと、かすかなほろ苦さが魅力で、
悪玉コレステロールを退治する物質が含まれているそうです。
「茹でるときは沸騰したお湯に酢を加えて、散らした花びらをさっと入れる。歯触りが大事だから、茹で時間は35秒。冷水にとって一度冷まして、よーく水を切る。シンプルなのは酢醤油をかけるおひたしだけど、クルミ和えや天ぷら、吸い物、漬物など、なんでも合いますよ」。
斎藤さんの趣味は野球。スポーツ少年団のコーチを務めていて、これまでにも甲子園に出場するほどの優秀な子供達を輩出してきました。仕事では同じ菊農家のメンバーと一緒に、関東方面などで試食販売会を開催するなど、菊の消費宣伝も積極的に行っています。「山形といえば菊」という知名度が高まっているのも、こうした活動のおかげなんですね。
18歳からきゅうりの栽培をしている武田さん。現在手がけている品種は、寒さに強いオーシャンと、今年から始めたグリーンラックスの2種類。「グリーンラックスは、その名の通り、グリーンが濃くて見た目の色ツヤが鮮やかなんですよ。歯触りもパリパリッとしていますから、サラダや漬物にはもってこいです」。
きゅうりの苗づくりは年明け早々、1月10日頃に始まり、約1週間後に種まき開始。土の堆肥はもみ殻、米ぬかなどで、時々カブトムシの幼虫がまぎれていることもあるそう。苦労する点は、苗づくりの温度管理。「20年ほど前から温水器を導入し、うねの中を地下暖房のような状態にしています。あったかくしながら育てるんですよ」。
現在約30名のメンバーで構成している山形農協広域きゅうり部会代表の武田さん。減農薬、減化学肥料を実践するエコファーマーの認定も受け、抵抗性品質のものをつくるために、いろいろな工夫をしているそう。「収穫しながら食べるんですが、もぎたては特に甘みが分かりますよ」。奥様はビール漬をよく作るそうです。
「もぎたては、生のまま味噌をつけて食べるのがイチバン。漬物なら醤油、塩、酢、ぬかと、どんな漬け方でも合いますし、中華料理では炒め物に使ったりします。保存する時は水を良く拭いて、へたの部分を上にして立てて保存しましょう。常温で1〜2日、冷蔵庫(10度前後)で4〜5日です」。
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日本でも貴重となった野菜の一つが赤根ほうれん草。
その品種を育てている人が、山形市風間にいます。