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お話をうかがったのは、5月の受粉期。さくらんぼは自分の花粉では実を着けないので、人工受粉をしなければなりません。川口さんは約5万匹のミツバチを放して受粉させています。ハチたちが木から木へ、せっせと花粉を集めまわることで受粉する訳です。足りない部分は、川口さんが毛バタキがついた花粉交配機で、花をそっとなでるようにしながら補っていきます。「たまにだけど、刺されたり、耳や鼻の穴に入ってくる時もあるね(笑)」。その後は、多くなりすぎた実を間引きする摘果、雨から守るためのビニールがけ、ルビーのように輝く実にするために反射シートを敷いて、日陰ができないようこまめに摘葉します。たっぷりと太陽の光を受けることで、糖度は18度以上になり、25度までアップしたこともあるそう。「この辺りの土壌は赤土だし、雨量が少なくて寒暖の差がある内陸性気候。蔵王連峰のおかげもあって、糖度が勝負の佐藤錦を育てるにはぴったりなんだ」
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ガブッと食べる、これが最高!」