21 米沢市小野川町大黒天の草木供養塔

  • 21 米沢市小野川町大黒天の草木供養塔
米沢市の西部にある小野川温泉の温泉街から大樽川の対岸側の高見に、甲子大黒天本山寶珠寺の伽藍が望める。
その裏の山を、大黒天山主(関谷良寛氏)がシャクナゲ園として遊歩道などを整備されている。
その中腹の一角に、この塔が建立されている。

昨秋、おいたま草木塔の会の研修を寶珠寺で実施し、山主さまに案内してしただいた。
画像はその時のもの。
この草木塔について、お話をお聞きした。



『この草木塔は、もともと同じ三沢地区の羽黒堂地域の加藤氏宅にあったが、この集落で最後まで残っていた加藤氏を含む二軒が転出することになったため、協議の上(関谷さんたち)有志によって小町山(寶珠寺の裏山)に運び安置した。
 羽黒堂の加藤氏の自宅敷地内に、石塔が土に直接建っているだけの状態だったことから、個人で建立されたと考えられる。
 小町山に移設してから、許可を得て河川から丸石を拾い集めて、石塔の基部に配置し支えとして、現在の姿になった。』

石碑の碑面には、草木供養塔とあり、「養」の字が上と下の部分が分解されて横並び表記されている(今の状態で画面表記できなくてすみません)。
簗沢地区糸畔と口田沢上屋敷のものと同じであり、この関連はどうなのだろうか。
弘化二年(1845年)とある。

羽黒堂は小野川からもっと赤芝町寄りにあった簗沢地区の集落である。
加藤家はすでに転出されており、いずれ羽黒堂に建っていた頃のお話をお聞きしたいと思っている。

2011.07.09:dentakuji:[草木塔を歩く]

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