業績はトップの判断と行動で決まる

 企業の業績は、トップの采配の振り方で決まる。何が大事かの判断を誤ると、いくら社員が懸命の努力を払って働いても成果は上がらない。何が大事かといっても、現代のように情報が多い時代では、その価値判断に迷ってしまう。どれが大事で、どれがよいのか判断がつかない。それも地に足がつかないやり方で情報を他に追い求めているからなおさらである。

 一番身近な情報とは、外部から来る郵便物と、内部から出す書類である。これらを中心として業務活動をしているのであるから、郵便物は全部トップが閲覧して価値判断をし、必要な指図をしていかねばならない。これを社員にやらせるところに問題がある。また社員に対しても、何がよいのか悪いのか、行動の基準と勉強すべき事柄を指示しなければ、自分のペースで、自分の能力と自分の判断を中心とした行動に頼っているだけに自信を失くしてしまう。

 トップは率先して足で歩き、自分の目で物を見、価値ある判断と行動について高い視野から社員を指導しなければならない。理論や計画だけでは業績は上がらない。常にやり方を見ていくのだ。報告だけに頼っていては、すべて間違ってくる。トップは先頭に立つ気迫が大切である。「できねば俺がやってやる」という気迫と自信が第一であるといえよう。

2006.10.20:反田快舟:[経営箴言]

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