変化こそ常道

 古今集に「世の中は 何か常なる 飛鳥川 昨日の淵ぞ 今日の瀬となる」
と詠われている。

われわれの先輩は、今から1千年以上も前の飛鳥時代にこのような戒めの歌を残してくれている。
 世の中というのは、何一つ変わらぬように流れている飛鳥川の流れと同じである。昨日までどんより淀んでいた淵が、一夜明けた今日は、川のせせらぎが聞こえるような浅瀬になっている。世の中というのは、このように変化の激しいものだ、と教えている。

 当時と比べて、現代の変化の速さと大きさは比べようもないが、これに対処する心構えは、いつの世でも同じでなければならない。
 変化があるのが当たり前と考えれば、私たちをめぐる環境の激変も苦しみにはならない。生きていくものにとっての真理は、やはり、変わらないのである。
2006.10.20:反田快舟:[経営箴言]

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