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北村愛子のプロフェッショナルとは

自分のやることをわかっていて本当に責任を持って仕事をする。
そして行動に移す人がプロフェッショナルです。

考えてばかりいないで、きちんと行動に移す。
責任をわかって行動に移すことです。

(プロフェッショナル仕事の流儀より)
2009.02.16:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

看護の仕事で大切なこと

自分と向き合って、自分がどんな人間かわかっているということですね。
そうでなければ、人に害を及ぼしてしまいかねません。

どんどん入り込んでいって、「私は看護をするんだ。だから、あなたは受けなさい」
というスタンスになります。

だから、「私にできることはこれだ」と知っておくこと。
知識や技術、そして感性まで含めて、すべて統合して自分という人間の限界をしっかり感じることが重要だと思います。

そのために看護学の勉強もするし、医学の進歩に合わせて学習もする。
そういったベースがあって、患者さんの反応をよく見抜くことができるようになるのではないでしょうか。

By北村愛子

(プロフェッショナル仕事の流儀より)
2009.02.15:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

看護という仕事の魅力とは

看護のすべてが好きです。
病んだ人をケアするというのは人間にしかできないことだからかもしれません。

確かに、悩んだり、迷ったり、悲しんだりしたこともありました。
それでも、折り合いをつけながら、宿題を背負いつつ前に進んできました。

ただ、宿題が大きかっただけに、解決するために勉強をつづけた結果、
専門看護師という道を自然に選んでいた、ということです。

By北村愛子

(プロフェッショナル仕事の流儀14 File No.41より)
2009.02.14:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

命の現場にあるものとは

やはり「尊厳」ではないでしょうか。
病院の外であれば、生きるとか死ぬとかというよりも、生活の質の水準で物事を考えると思います。
でも、病院の中で直面するものは命そのものなんです。

それはとても厳かで、「私たちは神でも何でもない。ただの人間なんだ」と気づかせてくれます。
ただの人間だから救えない時もあります。
医学の限界や看護の限界、様々な限界がある。
でもそのなかで精一杯のことをするのが、命に対する医療の重要なあり方だと思います。

By北村愛子

(プロフェッショナル仕事の流儀14 File No.41より)
2009.02.13:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]

北村愛子のターニングポイント ~医療とは何か~

北村は、1歳の時に病気のため立つことができなくなった。
5歳まで長い闘病生活を強いられた。
そのとき心に刻まれたのが、優しく接してくれた看護師の姿。
それが将来を決めるきっかけとなった。

21歳で看護学校を卒業。大阪府内の病院に勤めはじめる。
担当になったのは集中治療室。
重篤な患者ばかりが運び込まれる医療の最前線だった。
命と向き合う壮絶な現場で、必死に仕事に打ち込んだ。

看護師になって4年目のことだった。
6歳の少女が心停止の状態で運び込まれてきた。
北村たちは必死に心臓マッサージを行った。
しかし、そのかいなく少女は息を引き取った。

ふと、根本的な疑問が湧き上がってきた。
医療とは何か、看護とはどうあればいいのか
日に日に募る無力感。30歳の時、看護学校の教員に転職した。

それから7年後、高校時代の友人が臓器移植を受けた。
しかし、手術が終わって数週間後、容体が急変し亡くなった。
北村は、家族と一緒に亡骸を拭いてあげることしかできなかった。

猛烈な悔しさが込み上げてきた。
友人として見舞っただけの自分。なぜ看護師として、ベッドサイドに立たなかったのか。
友達は死んで、自分は生きているという事実。
その時、もう一度クリティカルケアの現場に戻りたいと思った。

看護の世界で何ができるか極めたい。
北村は、高度な能力を持つ専門看護師になるという目標を掲げた。
仕事の傍ら、猛勉強を始め、3年半かけて大学、そして大学院の修士課程まで修了。
認定試験に合格し、重篤患者を専門に扱うクリティカルケア看護初の専門看護師となった。

(プロフェッショナル仕事の流儀14 File No.41より)
2009.02.12:反田快舟:コメント(0):[仕事の流儀]