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医師の言葉

平成21年6月17日
 私の担当医師は、私より若いが、将来、この病院の第一人者として支えるではないか・・と言われる優秀な医師である。看護師たちが言っているから、間違いない。移植経験も100人以上。
 先日、その医師から「体、若いねー、強いねー。普通、この時期だと、グタっとしているんだけど・・。あなたは、この病院の歴代の移植の患者の中でも強さと元気はトップクラスだね。最後は体力だけからね」との言葉。うれしかった。
 建設現場の「どかた」と間違えられた骨太の体が、「復活」に向けて、いい方向に働いてくれることを願うだけだ!!

感謝です。

平成21年6月16日
 先日、妻が来たときに、一足早い「父の日」のプレゼントをもらった。
 あけてみると、妻と娘二人たちが自分で縫った3つの「御守り」。これには、さすがにマイッた。涙が出た。
 娘たちにお礼の電話をした。上の娘は「中を見た?」の話・・。妻には「御守りは中を見てはダメだよ」と釘を刺されたが、娘の要望とあれば、仕方ない。
 中を開けてみると「がんばれ」と糸で刺繍されていた生地が入っていた。また、涙があふれた。うれしかった。一生懸命、3人で縫ったのだろう・・ありがとう。

 下の娘は、最近、テレビ電話での会話にハマっている。互いに表情もわかるし・・便利である。また、何気ない普段の様子を写真付のメールでも送ってくれる。字はすべて平仮名・・。平仮名をやっと覚えたばかりで、メールを送ってくれる・・こういう「さりげないこと」がとてもうれしい。

 先日は、美人妻のみなさんや後輩から千羽鶴が自宅に届いた。
 そして、先輩、後輩、同級生からの励ましのメールもいただいた。
 「がんばれ」「みんな、待っているぞ」の言葉・・ありがたい。
 ほんと、「感謝」の一言に尽きます。
 がんばりますよ!!
 

プライバシーと会話

平成21年 6月11日
今日は雨。梅雨入りしたからね・・。
 仙台でも、新型インフル発生!! でも、そんなに大きい混乱はないみたい。
 
 病院内では、もちろん、病気のプライバシーは完全に守られている。
 でも、実際に闘病している患者にとって、自分と同じ病気だったら、人のことでも、多少は関心があるもの。経験談も含めて・・。

 先日、移植が終わった男性の方と話す機会があった。いろいろ教えてもらった。心強い。この人はすごく好意的で、声をかけてくれる・・こういうのがありがたい。
 今日は、自分の後に移植を受ける女性と話すことができた。移植前の気持ちを互いに話した。これも良かった。
 とにかく、人との会話は自分にとってプラスだ。エネルギーになると思う。

浅野さんへ

平成21年 6月 9日
 前宮城県知事の浅野さんにもメールしてみたよ。かんばれ!の励ましメール・・。入院先は東大みたいだね。仙台に来てほしいね。仙台の有志が立ち上がって応援しているのだから・・。
 まぁ、俺は、目の前のことを淡々としていくだけ。この積み重ねが大切で、「復活」へつながると思っている。
 移植が近くなって、最近、また、みなさんから応援メールをいただいている。みなさん、ありがとう!! がんばるよ!!

突然来た

平成21年 6月 7日
昨日、びっくりしたことが・・子供たちと妻が、俺をびっくりさせようと突然、病院に来てくれたのだ。朝、電話で話したときは「天気が悪いので、家でゴロゴロしている・・」という話だったのに・・。
 間もなく、移植という時期でもあり、子供たちと直接会うことはできないと思っていたので・・うれしかった。
 やっぱり、電話で話すのと、直接顔を見て話すのでは、まったく違う。
 学校でのこと、下の娘が自転車に乗れるようになったことなどを話したり、トランプをして遊んだり、一緒におやつを食べたり・・。とてもいい時間だった。
 移植すれば、もう当分は会えない。
 携帯電話で、妻と子供、そして自分が入った写真を何枚も撮ってくれた。この写真をお守りとしたい。

 おやつを食べて姿勢が悪いと、俺が注意する。少しじゃれあう・・そんな、何気ない空間と時間がとても心地よかった。
 その時間は3時間ぐらいだったか・・。エレベーターホールで別れるときは、互いに笑顔で別れたものの、その後、俺はウルっときてしまった・・。
 今、俺の携帯の待受画面には、昨日、撮影した妻と娘の写真がある。
 がんばろう・・!! 絶対負けない!! 一緒に暮らしたい・・と、改めて誓ったよ。