鉄道写真展「山形四季」から  ③吹雪く

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 ぬった~り~!!さんの「吹雪く」。運転手は慎重に運転レバーを握っているのだろうか。乗客はうたた寝をしているのだろうか。この吹雪の中でも、列車のヘッドライトと室内灯の灯りが、運転手と乗客の間に流れる温かな空気と信頼感とを感じさせる。

 

 吹雪の夜、終列車で帰った時のことを思い出した。私は先頭車両の最前面に立って、目の前の景色を眺めていた。レールは全く見えない。線路脇の壁を乗り越えて雪が視界に飛び掛かってくる。列車はラッセル車のように線路上の雪を蹴散らしながら進んで行く。右に左に揺れる様は、さながらゴーカートのように、脱線したのではないかと思うほどだった。その時の若い運転手の、いつもと変わらない落ち着いた横顔が印象的であった。

 

 作品を見て「いいなぁ」と思うのは、似た光景の記憶があるということが、大きな要素になりそうである。若い人たちの作品に「いいなぁ」と感じられる内面を、私は持っているのだろうか、誠に不安である。せめて作者の皆さんに、一瞬を捉えた時の閃き、そして作品となって見た時の感慨を聞いておきたいと思う。

2026.09.12:orada4:[停車場風景]

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