GW特別企画(4) 9634号は新潟市に

  • GW特別企画(4) 9634号は新潟市に

 長井線から59634号が旅立った7か月前の1972年(昭和47年)3月14日、米坂線でもキュウロクとの別れがあった。もう一つのさよなら列車となったのは9634号、大正3年生まれの機関車であった。9634号も北九州で働くことになったのである。

 

 成田駅においでになった方が、「9634号の頭が新潟県の新津鉄道資料館に展示されていますよ。」と教えてくれた。59634号はみんなに愛されて遠い九州の地に残り、9634号は故郷の地に戻って余生を過ごしているように思う。68691号と59634号に続いて9634号も、現役を終えてなおそれぞれの地で多くの人に愛され、見守られながら生きていることを確認できたのである。この地で共に生きていた同胞が、全国に散らばりながらも、その人生を全うした姿を見るようで、何とも言えないものを感じる。

 

 → もう一つの「さよなら列車」も:おらだの会 (samidare.jp)

GW特別企画(3) 59634号は北九州市に

  • GW特別企画(3) 59634号は北九州市に

 1954年(昭和29年)に旅客列車が気動車に代わってからも、SLは貨物列車を牽引していた。けれども1961年(昭和36年)6月10日には梨郷、西大塚、時庭、羽前成田、蚕桑、鮎貝駅で貨物の取扱いが廃止となった。東京オリンピックと東海道新幹線の運行に沸き立った4年後の1968年(昭和43年)には、国鉄諮問委員会が長井線を含む廃止対象83路線を公表されたのです。そして1972年(昭和47年)10月1日に最後の機関車59634号は、皆から「ごくろうさんよ、ありがとう!」と見送られて、北九州にわたって行ったのでした。この年に創刊されたタウン誌「やまがた散歩」には、「わがうちなる長井線」と題したエッセーが寄せられている。

 → わがうちなる長井線 その1:山形鉄道おらだの会

 → わがうちなる長井線 その2:山形鉄道おらだの会

 → わがうちなる長井線 その3:山形鉄道おらだの会

 → わがうちなる長井線 その4:山形鉄道おらだの会

 

 北九州にわたった59634号は、筑豊地区で働いた後に引退し、現在は北九州市の「九州鉄道記念館」に展示されています。右の写真は、北九州市出身の地域おこし協力隊 高橋秀孝氏が提供してくれたものです。長井線で59634号を運転していた方がこの写真を観て、「まるでお召し列車みたいにきれいにしてもらっている。こんな風に残してもらってほんとにうれしい。」と語ってくれました。この人にとって59634号は、懐かしい同胞であり、人生の伴走者でもあったのかもしれません。

 

 

【おらだの会】 GW期間中は、旧駅務室(駅茶)はお休みとさせていただきます。申し訳ありませんが、待合室の展示をお楽しみくださいますようお願い申し上げます。

 

GW特別企画(2) 68691号は山形市に

  • GW特別企画(2) 68691号は山形市に

 長井線の客車を牽引していた86型蒸気機関車は、1954年(昭和29年)11月14日を最後に、その役目を終えることになる。その最後を飾ったのが写真左の68691号である。

 → 長井線を走った蒸気機関車(4) 最後の旅客牽引車86型:おらだの会

 

 その翌日からはディーゼルカーが登場することになるのであるが、その日は1町5か村が合併して長井市が誕生した日である。当時の人々は、86の引退を惜しむよりは、新時代の到来に胸を躍らせたのであろうか。

 

 そして右の写真は山形市の第2公園に保存されている68691号である。86型蒸気機関車が、アニメ「鬼滅の刃」に登場する「無限列車」のモデルであることが発表されてから一躍有名になった。クリスマスの時期にはイルミネーションが飾られ、今もたくさんの人々から愛され、親しまれている。

 → 長井線を走った蒸気機関車(5) 最後の86型との再会:おらだの会

GW特別企画(1) 長井線を走った蒸気機関車展

  • GW特別企画(1) 長井線を走った蒸気機関車展

 第1回泉米会写真展「心に灯る鉄道風景」が、26日に終了しました。遠く海外や首都圏からも多くの皆さんにご来場いただきました。誠にありがとうございました。

 

 いよいよGWがスタートします。期間中、羽前成田駅では待合室にて、特別展「長井線を走った蒸気機関車展」を開催します。長井線開業当初の貴重な写真や長井線を走った蒸気機関車の現在の姿を紹介しています。どうぞご覧ください。

 

 なお、GW期間中は旧駅務室(駅茶)のオープンは計画していませんのでご了承ください。

お花見会レポート その4

  • お花見会レポート その4

 お花見会の終了後、駅前での記念撮影が行われた。イベントの最後に集合写真を撮るのが慣例となっているのだ。それにしても60人超の参加者を手際よく誘導して、笑顔いっぱいの写真を撮るのは、さすがにプロの技であると感心する。(写真提供 衣斐隆さん)

 

 今年のお花見会は、おらだの会発足30周年という記念すべき年のスタートを飾る事業であった。会員にはどんな思いが浮かんだのだろうか。お花見会に参加してくれた皆さんには、どんな想い出が残ったのだろう。

  列車に乗り込む人、それを見送る人。

  「ありがとう。また来年・・・。」

 

                    

2026.04.26:orada3:コメント(0):[イベント情報]