「跨線橋」のはなし その3

  •  「跨線橋」のはなし その3

 さて今泉駅の跨線橋には、その他にも興味深い事がある。今泉駅はフラワー長井線とJR米坂線が交差する駅であるが、異なる路線が起点や終点でなく、それぞれの中間駅で接続しているのである。こうした駅は、県内では他に無いようである。もちろん山形新幹線と奥羽本線を同一路線とみなした場合であるが。

 

 米沢駅も赤湯駅もそれぞれ米坂線、フラワー長井線の始発・終点駅である。奥羽本線と陸羽東・西線が交差する新庄駅も、両線の始発・終点駅となっている。蛇足になるが山形駅は左沢線や仙山線の始発駅のように思われるが、両線の始発・終点駅は正式には北山形駅、羽前千歳駅だという。

 

 今泉駅は宮脇俊三の鉄道小説にも登場し、国鉄時代の看板等が多く残り、また転車台の遺構も残っている。加えて今回は、県内でも珍しい跨線橋を有する駅であることも知ることができた。米屋こうじさんの定点撮影写真をとおして、米坂線と長井線を繋ぐ跨線橋の魅力が広く伝わることを期待し、併せて米坂線の復旧が実現されることを祈りたい。

2026.02.19:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

「跨線橋」のはなし その2

  • 「跨線橋」のはなし その2

 今泉駅の跨線橋の東側を眺めてみると、西側の眺望とは全く雰囲気が違っている。ホームの建屋と点在する住宅が、景観としての魅力を削いでいるようにみえるが、一番の違いは盆地を囲んでいる山並みとの距離感でないかと思われる。

 

 かつて中井精也さんが、フラワー長井線を「里山の風景の中をゆく鉄道の原風景を味わえる貴重な路線」と評していた。また別の写真家が「鉄路と周囲の山並みとの距離が丁度良く、その間を遮るものがないのが良い」と語ってくれたのを思い出す。

 

 悠然とした葉山の山並みに向かって、鉄路が北へと伸びている。その景色を俯瞰しながら眺めることができる。その心地良さが今泉駅跨線橋の魅力のように思われる。もちろん東側の眺望にも面白いものがたくさんあるので、ぜひ探してみて欲しい。

 

 → 第16話 フラワー流“旅”の楽しみ方を (白兎駅):おらだの会

 → 長井線リポート(19)  面白景色の宝石箱 in 今泉:おらだの会

 

 

【おらだの会】写真はMNさん提供(2025年2月撮影)

2026.02.16:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

「跨線橋」のはなし その1

  • 「跨線橋」のはなし その1

 上の写真は2025年2月16日、今泉駅の跨線橋からの写真である。これまで何度か素敵な写真を送ってくれたMNさんの作品である。跨線橋はただの通路でありながら、そこから見える鉄路や周囲の景色に、自分の人生を重ねてしまう不思議な魅力をもった場所のように思える。

 

 階段を上る。一歩ずつ上る。自分を育ててくれた故郷や過去の自分、あるいは平穏な日常を引きずりながら、棄てながら上っていくのである。上り切った後の通路でのひと時。眼下には幾筋かの鉄路が見える。自らの軌跡と重ね合わせながら眺める。その景色は、一瞬だけの「今」なのかもしれない。やがて何処に進むか、決断の時がやって来る。階段を降りるとき、ホームも列車の姿も見えなくなる。この道で良かったのか、との思いが胸をよぎる。立ち止まっては悩み、それでも自分だけのホームへと向かって行くのだ。

 

 米屋こうじさんは、地域おこし協力隊に着任してから、ここを定点撮影場所としている。米屋さんは何故この場所を選んだのだろう。そして写真を提供してくれたMNさんは、何を思ってここを渡ったのだろうか。聞いてみたいものだ。

2026.02.13:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

驢馬さんが来てくれた

  • 驢馬さんが来てくれた

1月26日

    見せていただきありがとうございます。

 お加減が悪いようなので名乗らず失礼いたします。

                                                                                          ( 驢  馬 )

 

 

【おらだの会】 町内のお店の方から、「駅を見たいという人が来てるよ」との連絡があり、駅に出かけて旧駅務室などをご案内しました。その方が何度も「お加減が悪いようですので、ご自宅に帰ってください」と言ってくれましたので、お言葉に甘えて帰らせてもらったのでした。ノートを見るまで、その方が驢馬さんだとは気づきませんでした。本当に申し訳ないことをしました。今度おいでの際は、ぜひゆっくりとお話を聞かせて下さい。

 ノートに書かれたのは、ご案内した給湯室にある鏡をモチーフにしたものです。驢馬さんは葉山の景色が好きで、白兎伝説をもとにマンガも制作してくれました。どうぞご覧ください。 

 →  №4 いなかの白兎:おらだの会

2026.02.10:orada3:コメント(0):[停車場ノート]

絶対に外せない駅

  • 絶対に外せない駅

1月13日

 ここは長井線に乗る時、絶対に外せない駅の一つです。

 100年前の堂々とした駅舎の趣ももちろん素晴らしいのですが

 窓口上の古い運賃表に、我が地元の駅名が載っている点も

 少しうれしく思えて・・・      (どっか行く人)

 

1月13日

 とにかくすごい駅です。

 

【おらだの会】長井線の駅舎は、それぞれ個性のあるステキな駅舎です。

 17駅すべてが「外せない駅」ですが、中でもやはり西大塚駅は横綱級でしょうか。

 写真は2025年2月14日の西大塚駅(写真提供:MNさん)。

2026.02.07:orada3:コメント(0):[停車場ノート]