木造駅舎の魅力 (「旅と鉄道~木造駅舎紀行」から)

  • 木造駅舎の魅力 (「旅と鉄道~木造駅舎紀行」から)

 「旅と鉄道(イカロス出版)」の10月号は、木造駅舎紀行と題した特集であった。その中に、私が今まで探していた「木造駅舎の魅力」への示唆が多くありましたので、抜粋して紹介したいと思います。

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 「木造駅舎から感じられる『懐かしい』とはなんだろうか。」という、私と同じ疑問に対して、「駅舎という媒介を通じた街や人、歴史との優しいつながり、そしてそこから伝わる手触りかもしれない。」と述べられています。また「並列する時間と物語」の見出しが付けられた章では、木造に焦点を当てた考察がなされています。

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///今でも印象深く思い出されるのが『木造駅舎の夜』だ。…略…。今にして思えば、過去と現在を同時に見る、ある種のタイムトリップを初めて体験した瞬間だったように思う。…略…。木材はそれなりにメンテナンスも必要だから、修繕しながら大切に使い続けるという姿勢も木造駅舎に独特の威厳を持たせている要因なのかもしれない。『年輪』ではないけれど、木には時間の経過を記録する性質があるように思う。…略…。大切に使い続けられた『物』というのは、人の思いが宿り、より有機的な存在になるのではないか。///

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 かつて成田駅に来た女性が、「逢いたい人に会えそうな場所だね」と語っていた。それは人々の思いが長い年月を経て蓄積され、刻まれた空間の中で湧きあがった感情なのかもしれない。そんなことを思いながら、待合室に一人、身を置いてみるのも良いかもしれない。

2024.10.30:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

木造駅舎めぐり

  • 木造駅舎めぐり

 長井線祭りの前日にローカル線を考えるシンポジウムが行われた。そのパネラ―として参加された平成筑豊鉄道の河合社長が、成田駅の芋煮会にも来てくれました。同鉄道の湯須原駅(大正元年開業)では、毎月1回イベントを継続することによって、鉄道利用客が増加したそうです。成田駅はおらだの会のメンバーが事業を実施していますが、湯須原駅は会社が主になって実施しているそうです。河合社長は「(木造駅舎は)東の羽前成田、西の湯須原駅と言えるようにしたいですね」と語ってくれました。

 

 ブログ仲間の方から、「旅と鉄道」10月号の特集は「木造駅舎紀行」であって、その1ページ目に羽前成田駅が掲載されていることを教えてもらいました。その雑誌の中に、木造駅舎の魅力について示唆に富む記事たくさんありましたので、次の機会に紹介したいと思います。ちなみに湯須原駅は西大塚駅と共に、「いま訪れたい木造駅舎100選」に選定されていますのでご覧下さい。

  → フラワー長井線まつり - カマ鉄オモシー組合

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 以前、「西大塚駅を木造駅舎の聖地にしたい」という夢を紹介しましたが、全国の木造駅舎を巡る旅、木造駅舎を守る人たちの集いがあっても面白いのではないだろうか。全国とは行かなくとも、羽前成田駅と西大塚駅を巡る旅も奥深いものがあるように思うがどうだろうか。

  → 駅に集う人々(西大塚駅 その1):おらだの会

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2024.10.28:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

駅に集う人々 (羽前成田駅の2 さわぎがごっつおう)

  • 駅に集う人々 (羽前成田駅の2 さわぎがごっつおう)

 今年の芋煮会には宮城県や福島県などの近県在住のお友達、123(泉)の会や米屋さんの撮影グループ、伊藤桃さんのファンなどがおいでになった。参加者の中には旧知の方もおられて、偶然の再会に驚いた様子も見られた。考えてみると鉄道が好きで、写真が好きな人たちである。目的地の遠さは苦にもならないのだろう。そして初対面であっても話しかけるきっかけさえあれば、すぐに親しくなれるようである。

 

 さて米屋さんが当駅を撮影旅行の場所に選んだのは、地方での撮影の際に大切なことを感じて欲しいとの意図があったように思われる。そして参加された皆さんは、「駅の中で宴会ができるなんて」「芋煮会のおいしさに感動した」「温かく迎えてくれて嬉しかった」「また来ます」との言葉を残して帰って行った。これを聞いてちょっとホッとした。

 

 自分たちが小さい頃は、正月やお盆、神社のお祭りなどに叔父さんや叔母さん、従弟たちがたくさん集まったものだ。その時、おばあさんが「何にもないなだ。さわぎがごっつおうだごで=たいしたものはないけれど、こうやってあわただしく動いて迎えているのが御馳走だと思ってちょうだい。」と言ったことを思い出す。さわぎがごっつおう。こんな気持ちを大切にしながら交流の輪を広め、深めて行きたいと思う。

2024.10.26:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

駅に集う人々 (羽前成田駅の1 ここから始まる)

  • 駅に集う人々 (羽前成田駅の1 ここから始まる)

 2024年長井線祭り、成田駅に突然現れた六文銭の武将Aさん。Aさんは長野県上田市からおいでになった方で、本当はかなりお堅いお仕事をなさっている方です。2011年に米屋さんが西大塚駅で開催したチャリティー写真展、そして広田泉さんが羽前成田駅で行った「元気が出る写真展」にも来てくれた方です。今回、子供たちにプレゼントするオモチャや地酒をたくさん持って来てくれました。前夜祭の時Aさんは、123の帽子を載せた一升瓶の前で「この様子を見て、広田さんはきっと喜んでいてくれているだろうな。」と話してくれました。

 → 停車場ノート28 「広田泉の会写真展」続行中:山形鉄道 おらだの会

 

 芋煮会当日に列車で来てくれたUさん。Uさんは昨年のお花見会(広田さんを偲ぶ会)においでになり、今年6月には福島の広田泉さんの墓参後に「泉の桜」を見に来てくれた方です。Uさんと広田泉さんとの出会いは広田泉さんの写真集「ここから始まる」だったそうです。息子に与えたこの本の感想文に感動した担任の先生が、その本をクラス全員で学習することになりました。そのことを広田さんに伝えた時、広田さんは涙を流しながらUさんの手を固く握ってくれたそうです。Uさんは、その時の広田さんの熱い手の感触が忘れられない。来春までに広田さんの物語を書きあげて、泉の桜に集う人たちに読んでもらいたい、と語ってくれました。

 → 「泉の桜」に会いに来ました:おらだの会

 

 「線路を繋げ、人を繋げてニッポンを繋げたい。本気でそう考えています」。広田さんが2011年の「元気が出る鉄道写真展」に寄せたメッセージです。駅に集う人々、羽前成田駅もここから始まります。

 


【おらだの会】今年度の駅茶での展示事業は、長井線祭りをもって一旦終了とさせていただきます。なお見学の希望などがございましたら、「問合せフォーム」からご連絡下さい。皆様のご支援とご協力に会員一同心から感謝申し上げます。

 

2024.10.24:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

広場にオカリナが響きます

  • 広場にオカリナが響きます
 芋煮会は駅協力会会長のあいさつで開会。地元の吉川記念病院院長にご挨拶をいただいた後、鉄道写真家米屋こうじさんの御発声で芋煮会が始まりました。

 アトラクションのスタートは、オカリナ演奏会。オカリナーズの代表を務める金子俊郎さんは、縄文太鼓の代表でもあります。2017年(平成年)の長井線祭りに初めて縄文太鼓に出演していただく予定でしたがあいにくの雨で、太鼓の演奏は中止となりました。駅に来てくれた金子さんは、持ってきたカバンを開けて演奏してくれたのでした。寒い雨の降るホームに流れた「逢いたい」「花は咲く」のオカリナの響きが今も心に残ります。
 → オカリナも響きます:山形鉄道 おらだの会

 オカリナ―ズの皆さんはこの後、長井駅でのメインステージに向かいました。私たちは駅の待合室で二次会。前夜祭以上に盛り上がった所へ、金子さんがリターン。早速のリクエストが昨年の二次会でも演奏してくれた「サライ」。サライに続いては今年亡くなった西田敏行さんの「もしもピアノが弾けたなら」。金子さんの「流しのおっさんみたいだな」とのコメントに会場は大爆笑。最後は皆で「ああ上野駅」の大合唱。金子さんホントに有難うございました。来年は「カラオケ駅舎」でもやりましょうか。(笑)
 → エンディングはサライ:おらだの会

2024.10.22:orada3:コメント(0):[イベント情報]