「赤外線写真」は基本的にモノクロであると思っていたのですが、色がついている作品も展示されています。なぜ色がついているのだろうと不思議に思い、孫田さんに質問してみました。孫田さんは、パソコンを使って「カラースワップ」処理をしている、との回答。「カラースワップ」とは素子レベルで色素を置き換える処理で、光の三元素である赤、緑、青の混入率単位で別の色に置き換えると教えてくれました。
不思議な色彩に染められた作品群の中で、特に印象深かったのが上の作品です。撮影場所は梨郷第7踏切付近、「緑のトンネル」として有名な場所です。孫田さんは草木の桜色の濃淡と、かすかに見える空の青さのバランスが難しかったと語ってくれました。フラワー号と二本のレールという「リアル」に対して、周囲の白と桜色のトンネルは「幻想の世界」のように見えます。「リアル」と「幻想」の間をつなぐのが、かすかに広がる青空と標識幟なのでしょうか。「リアル」と「幻想」とが混在する世界。通常のパソコン処理によって調整されたものとは異なる、異次元の世界が生まれているように思う。「赤外線写真」の一つの到達点を見る思いである。
孫田さんの写真展は8月30日(日)が最終となります。週末(金、土、日)の午後1時半から4時まで、最終日は午後3時までとなります。開場時間にご注意のうえ、お見逃しのないようにおいでください。



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