孫田さんは、「赤外線写真展ガイドブック」を準備してくれている。通常のカラー写真と赤外線写真を比較しながら、赤外線の特性を説明し、赤外線写真の楽しみ方を丁寧に説明してくれているのである。その中で、植物と赤外線について説明されている箇所(上の写真)があるので紹介したい。
「植物の葉や花は、光合成に不要な赤外線を強力に反射するので白く輝きます。部分的に枯れた葉などがあれば、その部分は赤外線を反射しなくなるため黒っぽく写ります。コンクリートなどの人工物は赤外線による変化が起きにくいため、そのままの質感で写りますが、ひび割れた部分や水が染み込んだ部分は光が吸収されて黒く写ることがあります。」
中学時代の理科の授業で、「夕日が赤いのは、波長が長くて直進性のある赤い光が届くからだ」、「光合成は葉緑素(クロロフィル)で行われる」、「葉緑素によって葉は緑色に見える」などと習ったものだ。確かに植物は酸素と炭水化物という生命基盤の生産者であった。赤外線写真を見て、改めてこのことに気づかされた。しかし可視光線の中で生きて来た私には、生きるエネルギーと共に癒しと安らぎを与えるその姿は、やはり「様々な緑色」で眺めていたいと思う。
次回は植物と紫外線について紹介したい。



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