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鉄道写真展「山形四季」から ②春風

  • 鉄道写真展「山形四季」から ②春風

 作品紹介の第2弾は、あっきーさんの「春風」。奥羽本線茂吉記念館前駅で撮ったとのこと。列車を見下ろす高台のベンチの二人。会話が弾んでいる様子がうかがえる。「春風」という題名も素敵だ。

 

 この作品を見て、「背中は人生を語る」の格言が浮かんで来た。眼下の列車も二人の人生の来し方を語っているようにも思える。同時に、6月に展示をしていただいた林博昭さんの「車両のない鉄道風景」を想い出した。もしもあっきーさんの作品に二人の顔が登場し、車両がなかったらどうなるのだろうと。

 

 あっきーさんは撮影の後、お二人から大きなおにぎりをいただいた、と笑顔で語っていた。いかにも「春風」のさわやかさと温かさを伝えるエピソードである。

2026.09.10:orada4:コメント(0):[停車場風景]

鉄道写真展「山形四季」から ①枝垂桜とフラワー長井線

  • 鉄道写真展「山形四季」から ①枝垂桜とフラワー長井線

 鉄道写真展「山形四季」が9月5日からスタートした。10代から20代の鉄道が大好きな若人7人の合同展である。以前、地元の長井高校写真部の「高校生が創るフラワー長井線物語」を見せていただいたが、それとも趣を異にしているように思う。若い撮り鉄さんの作品を紹介していきたい。

 最初は田舎の単3電池さんの作品「枝垂桜とフラワー長井線」。羽前成田駅のお花見会に撮影されたとのこと。樹齢を感じさせる幹と枝垂れ桜のコントラストが素敵だ。そして乗客の皆さんが手を振っているのが見える。花見をしている人達と笑顔でつながっているのだろう。こんな風に、旅する人と地元の人が手を振り合う光景は、鉄道風景の最も素敵な一瞬であるように思う。

 こんな風景を、この枝垂れ桜は何年もの間眺めてきたのだろうか。「ダリア号」は近いうちに引退すると聞いているが、ダリア号への感謝の一枚になるかもしれない。

2026.09.08:orada4:コメント(0):[停車場風景]

米屋さんのヒマワリ畑

  • 米屋さんのヒマワリ畑

 米屋こうじさんが、ヒマワリの種を植えてから早いもので1か月超となる。この間、間引きする苗を植えるために増床作業も行っていた。作業中に突然の雷雨に見舞われたこともあったという。

 そして8月22日(土)、おらだの会の金田会長が周辺の草刈り作業を行っていた。「草が伸びて、ヒマワリが可哀そうだったので」と語ってくれた。会長の目に浮かんできたのは米屋さんの顔だったのかなぁ、などと思った。

 (ヒマワリを眺めながらの慰労会は盛大にしないといけないな)

 

  → みんなで○○を植えないか?!:おらだの会4

 → みんなで桜の樹を植えないか(蚕桑駅の桜のこと):おらだの会

2026.08.25:orada4:コメント(0):[停車場風景]

孫田稔「赤外線写真展」から 「リアル」と「幻想」の世界へ

  • 孫田稔「赤外線写真展」から 「リアル」と「幻想」の世界へ

 「赤外線写真」は基本的にモノクロであると思っていたのですが、色がついている作品も展示されています。なぜ色がついているのだろうと不思議に思い、孫田さんに質問してみました。孫田さんは、パソコンを使って「カラースワップ」処理をしている、との回答。「カラースワップ」とは素子レベルで色素を置き換える処理で、光の三元素である赤、緑、青の混入率単位で別の色に置き換えると教えてくれました。

 

 不思議な色彩に染められた作品群の中で、特に印象深かったのが上の作品です。撮影場所は梨郷第7踏切付近、「緑のトンネル」として有名な場所です。孫田さんは草木の桜色の濃淡と、かすかに見える空の青さのバランスが難しかったと語ってくれました。フラワー号と二本のレールという「リアル」に対して、周囲の白と桜色のトンネルは「幻想の世界」のように見えます。「リアル」と「幻想」の間をつなぐのが、かすかに広がる青空と標識幟なのでしょうか。「リアル」と「幻想」とが混在する世界。通常のパソコン処理によって調整されたものとは異なる、異次元の世界が生まれているように思う。「赤外線写真」の一つの到達点を見る思いである。

 

 孫田さんの写真展は8月30日(日)が最終となります。週末(金、土、日)の午後1時半から4時まで、最終日は午後3時までとなります。開場時間にご注意のうえ、お見逃しのないようにおいでください。

2026.08.23:orada4:コメント(0):[停車場風景]

孫田稔「赤外線写真展」から 植物と紫外線

  • 孫田稔「赤外線写真展」から 植物と紫外線

 ちゃぶ台の上に「ご来場ありがとうございます」と添えられた写真があった。上の写真がそれである。孫田さんに「これも赤外線写真ですか?」と訊ねると、「いいえそれは紫外線写真です。」との回答であった。その後、孫田さんから紫外線について興味深いお話を聞くことができた。

 

 「昆虫は,波長の長い赤色などは見ることができないのですが,波長の短い紫外線の一部の帯域を見ることができます。植物は花びらの部分で紫外線を反射させて、白く輝いて昆虫を誘います。花の中央部分は、紫外線を吸収するので昆虫には濃く見えるために、昆虫は蜜標部分に迷うことなく進みます。そして蜜の採集と受粉作業という両者にとって重要な作業が効率的に行われることになるのです。花びら部分は蜜腺に誘導する目印、飛行場の誘導灯になっていると考えられています。」

 

 昆虫と植物とは、私たちには見えない光の世界の中で、互いにその生命をつないできたのだろう。私たちが常に目にする可視光によって描かれる作品にも、作者はその奥に見えない何かを塗り込めているのかもしれない。作品に込められたそんな思いを感じ取れる目を少しづつでも育てていきたいものだ。

2026.08.21:orada4:コメント(0):[停車場風景]