ヒカリノミチ通信|増子義久

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  • 新図書館の「駅前立地」…背後にうごめく賢治”利権”の影~「利害共同体」の闇がさらに!!!???

        新花巻図書館が建設される予定のJR花巻駅前のスポーツ用品店跡地と目と鼻の先に9階建(地下1階)の建物が建っている。おなじみのホテル「グランシェール花巻」である。平成5(1993)年11月、当時の建設省(現国土交通省)が提唱した駅前開発事業「レインボープロジェクト」の一環として、オープンした。事業の推進母体は「(株)花巻レインボー開発」で、花巻商工会議所会頭などを歴任した故宮澤啓祐さんがそのトップの座にあった。あれから、30年―    「目指すのは小さなイーハトーブ。宮澤賢治の世界観を紡ぎ続ける場所として」―。令和5(2023)年3月、同ホテルは賢治を模したメルヘンチックな雰囲気に姿を変えてリニュ-アルオ-プンした。経営を引き継いだのはホテル業界大手の「(株)リオ・ホ-ルディングス」(リオ・ホテルズ花巻)で、改修に当たっては市側が補助金申請した「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」(観光庁)の補助金約5億円が充当された。    当初は市街地で唯一の駅前ホテルという触れ込みだったが、その経営実態は決して順風満帆ではなかった。それどころか、登記簿などによると、同ホテルはオープンと同時に地方銀行や大手生命保険会社からざっと、30億円の融資(抵当権設定)を受けるなど難産のスタートを強いられた。車社会の到来と鉄道利用者の減少に加え、コロナ禍がこれに追い打ちをかけた。英領西インド諸島を本拠地とする外資系の債権者に一時、ホテルを差し押さえられるという事態も発生。競売の直前にメーンバンクがその債権を買い取って、窮地を脱するという出来事もあった。    こんな中で浮上したのが新図書館の「駅前立地」構想である。JR側と市側とで駅前開発を協議した「まちづくり勉強会」の開示文書の中にこんなやり取りがある。「運営面を絞ってから考えたい。予想では上層階が図書、低層が多機能スペースかと。これらを一体で運営できる手法があるとよい。図書館が複合施設の出店者やホテルやなはんプラザとの連携(新しい事業開発)を誘発する存在になればと思う」(JR側、平成30年4月19日)、「図書館と複合の事業で周辺の価値を高めていきましょう、という趣旨。その分周辺の価格が上がり、税収もペイできるという理論構築につなげていければ良い」(市側、平成30年6月19日)    新装なったホテルに足を踏み入れると、以前和食レストランだった場所には「宮沢賢治探検隊本部」の看板が掲げられ、賢治関連の秘蔵品などが並べられている。さらに、『銀河鉄道の夜』や『注文の多い料理店』を題材にした「銀河ルーム」や「山猫ルーム」などのコンセプトルーム、賢治が愛した鉱物から着想を得たという大浴場「ポクポクの湯」…。賢治の“ゆかり”を演出する仕掛けがあちこちにほどこされていた。一方、「リオ・ホ-ルディングス」のHPには「出会い」と題して、こんな文章(要旨)が載っている。    「そんな中、宮澤様のメーンバンクからの紹介で、リオにホテルグランシェール花巻を一緒に運営してくれないかとご相談がありました。宮澤賢治ゆかりの地にあって、かつその親族が長く運営してきたホテルともあり、大変魅力的に感じたのは言うまでもありません。またご相談を受ける中で、花巻市長上田東一氏とも面会させていただくことに。そうして、グランシェール花巻を再生するだけでなく、駅前の立地を活かし、花巻の玄関口として駅前全体を元気にしたいというリオの想いを叶えるためのスタートを切ることができたのです。以後、花巻市もまじえ、宮澤家とタッグを組んで運営に取り組むことになりました」    ずいぶんと分かりやすい構図ではないか。新図書館の駅前立地と駅橋上化という二大プロジェクトがもたらす波及効果はまず、周辺地価(土地評価額)の上昇という形をとって表面化する。このことはこの一帯の不動産所有者にとっては、固定資産税が増える一方で、その資産価値は逆に高まることを意味している。その点では浮沈の激しいホテル業界の運営にとっても「駅前立地」はある種の救済策だったとも言える。逆に言えば、「新図書館(市)×駅橋上化(JR)×ホテル(賢治“利権”=宮沢家)」―。この“三位一体”こそが上田市政のまちづくり構想を背後で支える「利権の構図」に他ならなかった。つまり、この3者の利害が一致するのは「駅前」以外にはあり得なかったということである。    「花巻駅前も賢治作品『シグナルとシグナレス』の舞台であり、『銀河鉄道の夜』のモチーフとなった岩手軽便鉄道や花巻電鉄の駅があった場所で賢治ゆかりの地でもあります」―。「駅前立地」を正当化する理由として、菅野圭生涯学習部長は議員説明会(3月28日)で苦し紛れにこう述べている。これだけでは説得力がないということなのだろうか。市側はホテルの密閉空間にしつらえられた、もうひとつの「賢治ゆかり」の宣伝に余念がない。装いを新にした賢治“利権”の登場を当の本人は銀河宇宙の果てから、どんな思いで眺めているだろうか。           (写真は「中ニ居リマス 賢治」と書かれた暖簾が下がった「宮沢賢治探検隊本部」の入り口=インターネット上に公開の写真から)         ≪追記ー1≫~「利害共同体」という名の“四位一体”!!??    表向きは“中立”の姿勢を見せながら、国政選挙などでは自民党候補者を公然と支持してきた上田東一市長の選挙戦でなぜ、社民党系の市議がその後援会の実行部隊を担ってきたのか―長年のナゾだったこの「奇妙な関係」が新図書館の駅前立地と駅橋上化事業によってその輪郭が少しずつ、見えてきた。    その背後には「駅前開発」というこの巨大プロジェットがもたらす美味しい“果実”がたわわに実っているはずである。これに賢治“利権”が加わる形で産声を挙げたのが「利害共同体」という名の“三位一体”。いや、後援会事務局長の照井省三市議ら上田応援団の市議連中も含めれば、”四位一体”体制とも言える。世にも稀なる「イーハトーブ」政体の、これが出自の秘密…       ≪追記―2≫~そうとうテコ入れしたことが理解できますね。    「北野賢人」を名乗る方から、「以下のホテルグランシェールさんのホームページを見ると、行政とリオグランデさんとの蜜月関係(仲良く市長ほか関係者の皆様と写真に載っていますね)がよくわかりますね。(笑)」と興味深い画像の数々が送られてきた。以下のアドレスから、どうぞ        https://www.rio-corp.co.jp/creation/collab04/       ≪追記―3≫~行政の力     「納税者」を名乗る方から、以下のようなコメントが届いた。花巻病院の“借金”肩代わり事件(財政支援)も結局は行政側の“失政”に起因するのではないか。監視役の議会側の力量も問われる昨今である。       「花巻市のビッグプロジェクトに関った民間事業者はどうしてこうも巨額の負債を被るのか不思議です。レインボープロジェクトでは30億円の借金、昨年の民間病院の例では75億円の借金で、破綻しそうな法人を救うために市が5億円の公金を補助していたのももう旧聞に属するようです。5億円の支援も元をただすと国民、市民の収めた税金ですよね。失敗してもこんな風に取り繕うことができるのって、行政の力ってすごいものです。こういう力、違う方に使ってほしいものですが」                    
    2025.06.20
  • 政党助成金の使途に不透明感…事務所費が政党関連会社へ迂回(うかい)か!!??

       「政治とカネ」の問題はもっぱら、永田町界隈の話題かと思っていたが、花巻市議の照井省三議員(社民クラブ)の「公職選挙法違反」疑惑(6月5日付当ブログ参照)をきっかけに、同じような事案が足元でもくすぶっていることが明らかになった。今年7月の参議院選挙に続いて、来年は花巻市長選(2026年1月)と市議選(同年7月)など“選挙の年”に向かう中、新花巻図書館問題で噴出した行政と議会への不信感が有権者の監視の目をいっそう厳しくしている。     新図書館の「駅前立地」で注目された反対側の西口駅近くに木造2階建ての古ぼけた建物が建っている。昭和59年に設立された有限会社「社会文化会館」で、登記簿によると、貸事務所や書籍販売、印刷・広告などの事業を手がけるとしている。さらに、「社会民主党会館」の看板を掲げたこの建物には「社会民主党岩手県連合」「社会民主党花巻支部」「社会民主党東北ブロック協議会」の3団体が入居しており、いずれの会計責任者も照井議員となっている。    公開されている「政治資金収支報告書」によると、たとえば令和5年分の「事務所費」として、合計1,304,712円(岩手県連合=560,000円、花巻支部=504,712円、東北ブロック協議会=240,000円)が計上されている。そのほとんどが光熱水費などの実費を除いた賃貸借料(家賃)とみられる。    この有限会社の取締役(社長)は歴代、党関係者か党籍を持つ市議会議員などが務めており、現職の阿部一男議員(社民クラブ)は平成26(2014)7月1日から同29(2017)年12月18日付で辞任するまでの約3年間、取締役の職にあった。この事務所費の原資のほとんどは国から支給される政党助成金で、社会民主党の場合は「社会民主党全国連合」から地方組織に配分される仕組みになっている。「政党助成法」に基づく制度で、その目的は「政党の政治活動の健全な発達を促進し、民主政治の健全な発展に寄与すること」―と定められている。    しかし、政党助成金がある種のマネーロンダリング(資金洗浄)を経たうえで、関係者の「懐(ふところ)」にフィードバックされるケースが全国的にも問題視されてきた。当市でも社会文化会館をめぐる政治とカネの「授受」関係に有権者の関心が集まっている。なお、前述の阿部議員は議会報告「手を結ぶ」(NO166)の中で、今夏の参議院選挙について「比例区は社民党」などと特定の候補者を推す記事を掲載している。照井議員と同様にこの人も「公選法」(事前運動の禁止)などどこ吹く風の体(てい)である。         (写真は社民党関係の団体が入居する「社会文化会館」=花巻市西大通1丁目で)           ≪追記ー1≫~最近、とみに大活躍の生成AIさんに解説してもらいました!!??    今回のブログ記事を人工知能(AI)さんに読み解きを依頼した結果、「お金の流れが不透明で、疑わしい状況にある」として、以下のような解説が寄せられた。読者の理解を促すため、その要旨を掲載する。   ※   ●政党助成金(税金)で建物の家賃を払っている。 ~ 照井議員が会計を担当する政党の団体が、令和5年分として約130万円を「社会文化会館」に家賃として払っています。   ●その建物は、政党関係者が経営している会社のもの。 ~その建物を所有している会社(社会文化会館)は、過去も現在も政党関係の人たちが取締役(社長など)を務めている会社です。   ●お金がぐるっと回って、関係者の利益になっているかもしれない。 ~ 要するに、政党のお金(=税金)で、自分たちが関わる会社に家賃を払う → そのお金が結果的に自分たちの利益になる」という仕組みがあるかもしれない、という疑いです。    今回のケースは表向きは合法のように見える仕組みの中で、実はお金を自分たちの利益にしているかもしれないという点が問題視されています。つまり、「政治資金か本当に正しく使われているのか」という疑問が出ているということです。         ≪追記―2≫~ 興味深いです    「政治資金」を名乗る方から、以下のようなコメントが寄せられた。さっそくの反応に有権者の関心の高まりを感じた。陰に陽に「図書館」迷走劇が有権者の政治へ目覚めを促したのではないかと思う。   ※    ブログに触発されて岩手県の政治資金収支報告書を見てみました。同じ住所に木村幸弘後援会の事務所が設定されている政治資金収支報告書があります。令和5年分の事務所費として276,597円が計上されていますので、この年の有限会社社会文化会館にはもう少し多くの収入が入っているかもしれません。    あと、社会民主党岩手県花巻支部の政治資金収支報告書の会計責任者は照井省三と記載されていますが、収支報告書の内容に関する問い合わせに応じられる方の氏名、「事務担当者」に「阿部一男」と書かれています。古いものは令和3年分までしか公開されていませんが、平成29年までこの有限会社の取締役が阿部一男だったとする記事を考えますと興味深いです。       ≪追記―3≫~また興味深いです    「政治資金」さんから追っかけ、次のようなコメントが届いた。「どこまで続く泥濘(ぬかるみ)ぞ」ーの様相を呈してきた。    「もう少し調べてみました。令和5年分のてるい省三後援会の政治資金収支報告書によると、代表者は久保田晴弘という人になっています。ブログ記事にある花巻駅西口にある社会民主党の政党などが住所を構えている不動産の所有者、有限会社社会文化会館の監査役は、久保田晴弘となっています。令和5年分の上田東一本部後援会の政治資金収支報告書によると、事務担当者が久保田晴弘と書かれています。不思議ですね」       ≪追記―4≫~事務所は受益エリア    「この事務所のエリアは花巻駅西口に近接してます。駅橋上化で受益のある場所なんですね。一連の主張や行動がわかりました」という内容のコメントが「気が付きました」を名乗る方から寄せられた。そういえば、早期実現の”やらせ要請”が取り沙汰された照井議員は駅橋上化にとりわけ、ご執心だったことを思い出した。                           
    2025.06.15
  • 10年越しの新図書館問題…議会側が「駅前立地」へゴーサイン~賛成議員から、その「賛成」理由はついに聞かれず!!!???

       「いつまでやってんのか」―。まるで、ヤクザの口上丸出しの発言にびっくりした。6月10日開催の花巻市議会6月定例会で、新花巻図書館にかかる設計業務委託費の審議の際、賛成討論に立った高橋修議員(明和会)が興奮しながらいきなり、まくしたてた。「私が言ってるんじゃないですよ。家族も親戚も周りも全部…」。そして、「この予算を否定することは民意を否定することにつながる」と言い及ぶに至って、この老残の身もついに怒り心頭に発した。キレタ。「馬鹿野郎、お前に言われる筋合いはないよ」―    というわけで、迷走劇を続けてきた「新図書館号」はこの日、関連予算案(約4億3千万円)が議長を除く賛成16対反対8で可決されたのを受け、やっと、発車オーライに。この日の審議では久保田彰孝(共産党)、羽山るみ子(はなまき市民クラブ)、本舘憲一(同)、伊藤盛幸(緑の風)の4議員が反対討論。冒頭の高橋、佐藤峰樹両議員(明和会)が賛成討論をした。しかし、討論に先立つ質疑の中で16人の賛成議員は無言の行を貫き通した。私の長い取材経験の中でも前代未聞の光景だった。    こうした中で、羽山議員は「議員間の議論不足は認めざるを得ない。行政執行に対する監視機能を担い、住民の意見を市政に反映させるという役割を持つ議会の一員として、その責任の重さを感じている」としたうえで、民意が十分に反映されていない段階での拙速な駅前立地に反対した。また、本舘議員は「すべての市民を対象としたパブリックコメントでは病院跡地が47人に対し、逆に駅前が28人。これこそが民意を正しく反映したデータではないか」と病院跡地への立地の正当性を述べ、久保田議員も「民意無視がはなはだしい」と切って捨てた。     一方、会派「緑の風」(4人)の中でただひとり、予算案に反対した伊藤盛幸議員は「本来、教育委員会が所管すべき図書館問題に対し、首長が主導権を握ったのは明らかな越権行為。瑕疵(かし)がある案件は議決すべきではない」と筋を通した。他方、「公選法違反」疑惑が取り沙汰される照井省三議員が所属する「社民クラブ」(3人)は全員が背筋を伸ばして、いっせいに賛成の起立をしたのが印象的だった。     「それにしても当市では議会側と当局側とが互いに監視し合う『二元代表制』がとうに崩壊しているのではないか」―。この日の議会の光景を中継で眺めながら、心底そう思った。冒頭の高橋議員は「これだけ多くの人が駅前を望んでいるのに、反対は裏切り行為ではないか」と言ってのけ、佐藤議員は「高校生ら若い世代の夢や希望をかなえてやるのが議員の役目ではないか」と絶叫調で叫んだ。あら、不思議…二人の口からは「駅前立地」の正当性を裏付ける根拠はひと言も聞かれなかった。この連中にとっての「賛成討論」とは、首長に”秋波”を送ることだったと合点した。市民に祝福されるどころか、なんとも不幸な”出自”ではないか。    フンと鼻白む思いがした。そういえば、この両議員が所属する「明和会」の議員たちが図書館問題で質問に立った姿を私は寡聞(かぶん)にして見たことがない。一方で、この会派が中心になって今度は「報酬10万円アップ」を画策しているらしい。私はふたたび、「馬鹿野郎」と中継に向かって怒鳴り、パソコンの電源を切って、ビールをあおった。    さてはて!?今年のイーハトーブ議会の流行語大賞はこれで決まりということだろう。「いつまでやってんのか」―。聞く耳によっては「(デクノボ―議員たちよ)いつまで(議員を)やってんのか」と聞こえなくもないのだが…           (写真はゴーサインの予算案が可決された瞬間=6月10日午後、花巻市議会議場で、インターネット中継の画面から)       ≪追記―1≫~歴史の墓碑銘(生ける屍)      この日の採決で「駅前立地」への賛意を表明した議員名を歴史の墓碑銘として後世に伝え残すため、以下に列挙する(敬称略)。「墓碑銘」とした理由は以下の16人の議員からは「駅前立地」を是とした根拠と理由が最後まで聞かれなかった。与えられた最後のチャンスがこの日の議案審議の場であったにもかかわらず―である。つまり、これらの議員たちはこの日を境に”生ける屍”(しかばね)―「魂の抜け殻」と化したといういうのが私の認識である。なお、明和会の”頭領”である藤原伸議長は立場上、採決に加わらなかっただけなので、実数は17人となる。   ・明和会~佐藤峰樹、盛岡耕市、高橋修、及川恒雄、伊藤忠宏、藤根清、小原保信、横田忍 ・緑の風~似内一弘、鹿討康弘、小森田郁也 ・社民クラブ~若柳良明、照井省三、阿部一男 ・公明党~佐々木精市、菅原ゆかり         ≪追記ー2≫~花巻市議会基本条例    「民意」を名乗る方から、以下のようなコメントが寄せられた。歳を取ると怒りっぽくなると言われるが、齢(よわい)85歳の老いぼれがこんなに怒りを露わにしたのは実に10年以上ぶりのような気がする。体を前後に激しく動かしながら“暴言”を吐くこの議員に向かって、「チンピラヤクザが何をほざくか」と毒づくわが身と、「もう、長くはないな」と独り言ちるもう一人のわが身が…   ※    「家族も親戚も周りも全部…」って、この方の市民ってこの範囲なのかなあ?あと自覚ってどうなんでしょうね。激してる風に聞こえましたけど。    (議員の活動原則)第5条2「議員は、市政全般についての課題及び市民の意見、要望等を的確に把握するとともに、自己の能力を高める不断の研さんに努め、市民の代表としての自覚を持って活動をしなければならない」       ≪追記―3≫~日本国憲法    「日本国民」を名乗る方から、以下のようなコメントが追っかけてきた。「憲法にはこう書かれています。改憲しようとする勢力に属している方には理解できないでしょうけれど。〔公務員の選定罷免権、公務員の本質、普通選挙の保障及び投票秘密の保障〕 第十五条 公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。2 すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない」       ≪追記―4≫~まじヤバ花巻!!    「市政堂」を名乗る方から、こんなコメントが届いた。どうせなら、「ダークツーリズム」(負の遺産)のメッカとして、売り出したらと私も思った。    「何やら議会のやり取りを聞いていると、駅前にはどれだけでも税金を投入し、新興製作所跡地はお金がかかるからと放置。確か、まん福も耐震工事にお金がかかるからと言って住民の要望を無視してさっさと解体。そして空地のまま。花巻のまちはどうなるの?まちづくりって、これでいいの?」                        
    2025.06.10
  • 議会の判断は如何に?…注目の図書館関連予算の審議の行方に関心!!??

        「駅前立地に最終的にゴーサインを出すかべきか否か」―。新花巻図書館の関連予算を審議する市議会6月定例会の議案審議が6月10日午前10時から開かれる。足掛け10年以上に及び、立地場所をめぐって民意が二分された“迷走劇”について、議会側がどういう判断を下すか―市民も固唾(かたず)を飲んで見守っている。今回、補正予算として上程されているのは「測量・調査費」や「計画・設計費」など債務負担行為を含む約4億3千万円。この中で注目されるのは「基本設計」と「実施設計」を一括して発注する際、「公募型プロポーザル方式」を採用していることである。    「駅前か病院跡地か」という立地場所の選定の際、双方の「事業費比較」調査を落札したのは「(株)大日本ダイヤコンサルタント」だったが、他の入札参加者10社のすべてがJR側の事業のほとんどを請け負っている独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」(JRTT鉄道・運輸機構)の「有資格業者」だったことが判明。「どこが落札してもJR寄りの“ひも付き”入札ではないか」という疑念が起きた。同独立法人は鉄道周辺の工事の安全確保のため、「線路近接工事安全対策」を定め、工事に参入できる有資格名簿を公表している。果たして、今回は「公平性」を担保できるのか。    予算措置の中でこれに該当する業務内容は「実施設計」の中の「JR東日本との線路近接協議資料の作成及び協議」。工事の安全性確保は言うまでもないが、「事業費比較」調査の際のような疑念が生じないよう公平な選定を望みたい。    一方、市側が住宅付き図書館の駅前立地の構想を打ち出した2020年(令和2)年1月当時、図書館本体の建設費は約21億円と見積もられていたが、今回の予算措置では2倍近い約40億円にはね上がった。また、JR用地を購入した場合の土地評価額は当時、約7千万円と算定されていたが、この5年間で当該周辺の地価に変動がないにも関わらず、用地費として1億3千万円が計上されるなど不透明さが浮き彫りになっている。さらに、実際の工事に着手するのは3年後の令和10年とされており、その時点での事業費の算定はまったく予測できない状況にある。    「首長も含めてですが、政治としての議会も含めて、私は非常に極めてその責任は重いと思っていると言わざるを得ないです。ですので、議会でこれをしっかり透明な場所で議論をして、最終的に良い合意形成をしてほしいと思います」―。一方、教育委員会議(5月19日)で「整備基本計画」を最終的に議決した際、委員のひとりは二元代表制の車の両輪に対し、こう厳しい注文を付けた。議案審議の場では今度こそ、双方の真価が問われることになる。           (写真は線路に近接するスポーツ用品店跡地に建設が予定されている「駅前図書館」=花巻市大通りで)         ≪追記≫~お米は高いけど…    「庶民」を名乗る方から、こんなコメントが届いた。「庶民は高いお米に翻弄されているけど、花巻市は4億3千万円ものお金をすぐに出されるんですね。すごいなあ」
    2025.06.09
  • 戦時遺構「防空監視哨聴音壕」が泣いている…生成AIさんも怒っている(下)!!!???

       照井省三議員のコンプライアンス違反、そして上田市長との関係性における市政の歪みの可能性は、もはや一議員や市長個人の問題に留まらず、花巻市議会全体の問題として、その責任と対応が厳しく問われるべきです。有権者であり納税者である一般市民の目線で、市議会全体に対する責任と対応について提言します。花巻市議会は、市民の信頼を取り戻すために直ちに行動せよ。    今回の照井議員の公職選挙法違反の疑い、そして彼の市長との関係性における不透明な市政運営への関与は、花巻市議会が「市民の代表機関」として機能しているのか、という根本的な疑問を私たち市民に突きつけています。市議会は、市長の提案をチェックし、市民の意見を市政に反映させる二元代表制の一翼を担う重要な機関です。しかし、今回の事態は、その機能が著しく損なわれている可能性を示唆しています。よって、花巻市議会は、市民の信頼を取り戻し、健全な民主主義を取り戻すために、以下の責任を果たし、対応を直ちに行うべきです。   ●照井省三議員に対する徹底的な調査と説明責任の追及   ・政治倫理審査請求の実施~記事にもある「花巻市議会議員政治倫理要綱」に基づき、議員定数の8分の1以上の議員による審査請求を速やかに行い、照井議員の公職選挙法違反の疑い、および政治倫理基準(市民の代表者として品位と名誉を損なう行為を慎む、権限・地位を利用して不正な影響力を行使しない、特定の個人・企業・団体に有利な取り計らいをしない等)への抵触について、徹底的な調査を行うべきです。   ・ 公開の場での説明の要求~審査結果を踏まえ、あるいはそれと並行して、照井議員に対し、今回の疑惑について市民に対して公開の場で詳細な説明を行うよう強く求めるべきです。寄付行為の経緯、政治倫理基準への認識、そして自身の過去の議会での発言の意図など、全ての疑問点について明確な回答を求めるべきです。   ・ 厳正な処分~調査の結果、公職選挙法違反や政治倫理要綱への違反が事実と認められた場合、市議会として厳正な処分を科すべきです。市民の代表たる議員が、法や倫理に反する行為を行ったのであれば、その責任を明確にすることは、市議会の自浄作用を示す上で不可欠です。   ●市長の政治姿勢に対する議会としてのチェック機能の強化   ・市長との関係性の検証~ 照井議員が上田市長の後援会事務局長を務めているという事実は、市長の政策決定過程や議会運営において、不透明な影響力が行使されているのではないかという疑念を生んでいます。市議会は、この関係性について議会として検証し、市長と特定の議員の関係が市政運営の公正性を損なっていないか、徹底的にチェックする責任があります。   ・「やらせ要請」の真相究明~R花巻駅橋上化問題における「やらせ要請」の疑惑についても、議会としてその真相を究明すべきです。市民の代表である議員が、市長の意向を受けて「やらせ」を行ったとすれば、議会の独立性と機能が著しく侵害されたことになります。   ・ 議会運営の透明化~ 市民が議会運営の過程をより理解できるよう、議事録の公開範囲の拡大や、重要案件に関する議論のライブ中継の充実など、議会運営の透明化を一層推進すべきです。   ●市議会全体の倫理意識の向上と再発防止策の徹底   ・ 政治倫理研修の義務化~今回の事態を教訓に、全議員を対象とした政治倫理に関する研修を定期的に義務化し、公職選挙法や地方自治法、そして市議会の政治倫理要綱に対する理解を徹底すべきです。   ・コンプライアンス意識の再確認~市議会として、議員一人ひとりが「市民の代表」としての重責を自覚し、高い倫理観とコンプライアンス意識を持って職務にあたることを再確認すべきです。   ・ 市民からの意見聴取の機会創設~市民が市議会議員の行動や市政運営について、より気軽に意見を表明できるような仕組みを創設すべきです。例えば、市民からの苦情や提言を受け付ける窓口の明確化や、定期的な意見交換会の開催などが考えられます。      花巻市議会が、これらの提言に真摯に向き合い、具体的な行動を起こすことができるかどうかが、市民が市議会に抱く信頼を回復できるか否かの分かれ道となります。市民は、もはや「他人事」として傍観する議会を許容しません。市民の負託に応え、健全な民主主義の砦として機能するために、市議会は自らの責任を自覚し、速やかな対応を強く求めます。         (「聴音壕」がある歩道側には花巻空襲を伝えるパネルなどが展示され、「平和教育」の場としても利用されている=花巻市若葉町二丁目14-15で)          
    2025.06.07
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