7月20日「いいでの子大したもんだプロジェクト」のナゾとき・まち歩きワークショップが西部地区公民館にて開かれました。
毎年町内の各地区で順繰り開かれている小中学生向けワークショップですが、今年は西部地区が会場となりました。
今回のミッションは
1「飯豊町にいる日本で一番小さい〇〇〇を調査せよ」
2「自然と生活の関係について調査せよ」
この日はまず山形県の自然環境保全地域に指定されている沼ノ口湿原へ向かいました。
案内役として来てくれたのは、西部地区にある沼ノ口湿原の管理者である田中敏明さん、山形昆虫同好会の横倉明さんです。
ここで湿原の管理に関わるお話や、湿原にいる貴重な昆虫などのお話を聞きました。
そこで見つけたのは「日本で一番小さいトンボ」ハッチョウトンボでした。
一円玉ほどの大きさしかなく、オスは鮮やかな赤色をしていて、子供たちもその姿をじっくり観察することができました。
湿原での観察会の後は、西部地区公民館に戻ってワークショップです。
もし、自分が沼ノ口湿原やその周辺の森の持ち主だったら、そこをどんな場所にしていきたいか? 画用紙に絵を描いて森の設計図を書いてもらいました。
休憩所を作ったり、公園を作ったり、展望スポットを作ったり、ハッチョウトンボの好きな環境がもっと広がっていたり、人が訪れやすい環境を作ったり、逆に自分だけのくつろぎ空間を作ったり…
実際の現場やそこにいる生きものを見たことで、そこに必要なものをそれぞれイメージして描くことができました。
発表の最後には、沼ノ口湿原管理者の方の描いた夢の設計図も発表してもらいました。
実現すれば、多くの人に貴重な湿原の事を知ってもらえるようになりますね。
ワークショップの後は、横倉先生の世界の虫の標本コレクションを見せてもらいました。
ギネスブックに載った昆虫や、きらびやかなチョウなど、普段見ることのできない虫の姿に皆興味津々で見入っていました。
昆虫標本はすべて自分で捕まえて制作したものだそうです。
自然に積極的に関わってきた方々の姿に、子供たちも何か感じてくれたら嬉しいです。