村上春樹からT-REXに戻る
迷ったが、知らぬが、 T-REXの最強アルバム『電気の武者/デラックス・エディション』を 買った。2011と2012年はグラムロック好きには大切な時期だった。 そのロックの発祥から40年が経ち、珠玉のアルバムが発表されていたからだ!!! 1971年発表の『電気の武者』の40年記念盤が、今まで残っていたかは、もう調べない。 2回迷って買った。 DVDはなぜか途中で止めた。 デモテイク集は多くて、そして珍しかった。 意外だったのがオリジナル盤、イヤフォンで聴く音の深さだ。 誰だか忘れたがこのバンドのベース(スティーブ・カーリー?)が心中になっていた。そして時折忍び込むストリングスの魔の手が彼らの勘所なのだ。 そしてそして彼のだれよりも好きなヴィブラートヴォイスに酔いしれた。 今日、車で聴いた『電気の武者』は、正直 普通の音だった。 やはり軽自動車の雑音が 小悪魔達の魅惑を妨げているのだろう。 日本純文学の頂点から、ロンドンキングスロードの下世話なグラムロッカーの毒蛾が、久しぶりに俺を虜にした。
2013.01.19