『ハレの五つ紋で望む!』 着物で日記⑪
明日は次男の入園式。 まだ四役の裾で役員に残る。 昨年度の卒園式は来賓でお呼ばれも略礼装のいでたちだった・・・・。 今回のそれは、ハレの黒羽二重五つ紋(羽織)を羽織る。 色々その選定には理由があるが、この地方に住み私(呉服屋男性)がせずば、誰が装おうであろう、王道な準礼装で望みたいと思ったからだ。教育して頂く先生への敬意を、大きく上回っているは大きい声ではいえないが事実である。 大げさではないはずだが、結構目立つこの装い。ここで羽織らずは自分が負ける、自分の存在意義はない。初めて出させて頂くことで伝統衣装の継承の一躍をかう。 微かながら、文化貢献さえさせて頂くことになるのだと。 本日弊店近くのお客様に勧誘。お謡い(謡曲が通りがよいか・・・)のベテランの方に、千駄ヶ谷の国立能楽堂の昨今事情を聞く。 お若い方の鑑賞が増大しているこいうことだ!! 勇気付けられる! でも惜しい落とし所は着物の装っての鑑賞は激減しているというからには・・・・! 着物生活の復活の私に、尚更ハレ(ケも同様)のシーンでの、その着こなしは必須と強く心に刻んだ。 ::::::::::::::::::::::::::::::::: 昨日より睡眠時間が少なくヘトヘトだったが、今日着た衣装の畳みをしていると心が馴染み、疲れも遠くなった。不思議なものだ。着物を畳むことで着物屋を実感し、もしや落ち着きを取り戻しているのかもしれぬ。 明日の、末広に懐紙に白足袋も準備した。白で整える礼装、気分は悪くない。
2010.04.02