長い長いNBA2019-20シーズンは、ロサンゼルス・レイカーズの優勝で幕を閉じました。
コロナ禍で約4ケ月半の中断、警察官による黒人殺害に対して抗議のボイコット、隔離施設での
プレーオフ~ファイナルと今までにない長くて過酷なシーズンでした。
今回は、長年低迷していた “名門“ レイカーズを優勝に導いた ”リーダー“
レブロン・ジェームズについて書かせていただきます。
オハイオ州アクロン生まれのレブロンは高校時代からバスケットボールのスター選手でした。
高卒でNBA入りした選手は(現在、高卒1年目はドラフトされない)厳しいNBAで成功
することは少なかったが、超豊作といわれた2003年のドラフトで大学のスター選手を差し
おいて全体1位指名を受けて、地元のクリーブランド・キャバリアーズに入団しました。
レブロンは、初年度から新人王を獲得し、3年目以降はチームの絶対的スターとして結果を
求められる立場となりました。6年目と7年目にはシーズンMVPの活躍をしたが、NBA
は厳しい世界で、なかなか優勝が出来なかった。
7年目のシーズン終了後、FAになったレブロンはマイアミ・ヒートと契約。ドラフト同期の
“スター選手” ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュと『ビッグ3』を結成し、大きな
注目を集める。移籍1年目、自身4年ぶりにファイナル進出したがまたしても敗れ優勝には
届かなかった。オフシーズン、ヒートに移籍した経緯やファイナルで期待された活躍が出来な
かったことから、NBAファンや関係者、メディアから激しいバッシングが巻き起こった。
もう優勝するしかない移籍2年目、自身通算3回目のレギュラーシーズンMVPを獲得したが
プレーオフでボッシュが怪我で離脱し、ウェイドがヘッドコーチと衝突しチームは危機的状況に。
そこからレブロンが超人的な活躍を見せ、チームに流れていた暗雲をふり払い危機を救う。
ボッシュが復帰し、2年連続ファイナル出場を決めた時ウェイドは初めて「レブロンについて行く」
と発言し、レブロンが “リーダー” となった。ファイナルに挑んだヒートは『ビッグ3』が噛み合い、
キャリア初優勝を成し遂げたレブロンが満場一致でファイナルMVPを獲得しました。
ヒートの絶対的エースだったウェイドから ”リーダー” の座を継承したレブロンは、悲願の
初優勝を果たし名実ともに「キング」と言われ、翌年もリーダーシップを発揮し、
2年連続でシーズンMVPとファイナルMVPを獲得しました。
ヒートはチーム史上初の連覇となり、スリーピート(3連覇)を目指すことになりました。
【次回につづく】
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