NBAオールスター2020は “チーム・レブロン” が『激戦』を制し勝利

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17日(現地16日)、シカゴのユナイテッド・センターで“第69回NBAオールスターゲームが開催され、

時間無制限で行われた第4クオーターは壮絶な戦いとなり、チーム・レブロンが157‐155で勝利しました。

 

 

今回も、東西のファン投票1位の選手がキャプテンとなり、西の1位(全体1位)のレブロン・ジェームズ

(ロスアンゼルス・レイカーズ)と東の1位のヤニス・アデトクンポが、東西のファン投票などで選ばれた

選手を“ドラフト”してチームを作るシステム(今回で3回目)で行われました。

 

そして、今回のオールスターゲームは、先月末に事故死した “NBAレジェンド” コービー・ブライアントへ

敬意を表し、新たなフォーマットを採用した結果、NBAを代表する選手たちの本気の戦いが観られました。

 

【新フォーマット】第1クオーターから第3クオーターまでは、1クオーター(12分間)ごとに勝敗を決め、

最終の第4クオーターは、『ファイナルターゲットスコア』が設定され、どちらかのチームがその得点に達する

まで、時間無制限で行われる。この最終目標得点は、第3クオーターまでの合計得点が多いチームの得点に、

コービーが現役最後の10年間着用した背番号『24』を足した数字に設定されました。

 

第1Qは、チーム・レブロンが53-41で勝利し、第2Qはチーム・ヤニスが51-30で制して後半へ突入。

第3Qは徐々に各選手の表情が変わり始め(このクオーターは41-41)、ここまでの合計でチーム・ヤニスが

133-124とリードする形となり、『ファイナルターゲットスコア』は157点に設定されました。

 

勝負を決める最終Qは、両チームともスターターを戻しての真剣勝負となり、これまでのオールスターでは

あまり見られなかった激しいディフェンスにより、ファールが増え、フリースローでしか得点が入らない時間

帯もあり、終盤には判定を巡って両チームともチャレンジを行使するなど、手に汗握る予想外の展開でした。

 

9点ビハインドが大きく、苦しい状況と思われたチーム・レブロンでしたが、徐々に点差を縮め、終盤はワン

ポゼッションゲームとなり、ファイナルターゲットスコアに近づくと選手たちのディフェンス意識がいっそう

強まり、プレーオフさながらのハードワークがみられました。レブロンのダンクで、チーム・レブロンが

156-153としてリーチをかけると、チーム・ヤニスもジョエル・エンビードのフリースローで155-156と

迫り、どちらが勝ってもおかしくない展開になりました。

 

ここで、開催地シカゴ出身である、チーム・レブロンのアンソニー・デイビス(ロスアンゼルス・レイカーズ)

にフリースローのチャンスが巡ってきました。1本目を外してしまったが、冷静に2本目を沈めて試合終了。

試合後、デイビスは1本目をわざと外して、観客をさらに盛り上げてから2本目を打ったと言っていました(笑)。

 

第4Qハイライト https://youtu.be/K9RteI0BE7c

 

今回のMVP『コービー・ブライアントMVPアウォード』(今回から名前が変わりました)は、ゲームハイの

30得点を記録したチーム・レブロンのカワイ・レナード(ロスアンゼルス・クリッパーズ)が選出されました。

レナードは、「言葉にならないくらいうれしい」とコメントし、「コービーに感謝している。この賞を彼に捧げ

たい」と続けました。

 

新たなフォーマットが発表された時、かなり違和感がありましたが、例年のお祭りムードがなく大成功の試みと

なったと言えます。オールスターゲームでの真剣勝負は、選手の怪我のリスクに繋がる可能性もありますが、

ファンの盛り上がりと、選手たちの表情を見る限り、来年以降も継続して欲しいと思います。

 

キャプテン制で、チーム・レブロンが3連覇というところも見逃してはいけません。

レブロンは、オールスターゲーム16年連続16回目の出場で(すべてファン投票=スターター)、そして 

ここ3年はキャプテン(ファン投票全体1位)としてチームをまとめ、見事 “スリーピート” を達成しました。

 

このシカゴでのオールスターゲームは、NBA史に残る大会として、ファンにも、選手にも記憶に残ると思います。

 

2020.02.19:a-kenji:[コンテンツ]

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