7月21日(現地20日)、NBAメンフィス・グリズリーズはジョージワシントン大学出の
渡邊雄太と2ウェイ契約を結んだことを発表しました。
渡邊は、今月ラスベガスで開催された“NBAサマーリーグ2018”にブルックリン・ネッツの一員
としてプレーし、身長(206cm)と手の長さ(ウィングスパン209㎝)を生かしたディフェンス、
プレー選択の良さとリーダーシップ、3ポイントシュートといった長所を披露し今回の契約につながった。
2ウェイ契約とはNBAとその下部リーグ(Gリーグ)の両方に出場できるもので、昨シーズンから
導入された制度。ロスター枠を圧迫せずに若い選手を2人まで支配下に置くことができる、チーム
にとっては使い勝手の良い契約で、同時にチャンスを求める若手にとっても有益で、ここから
チャンスを得て飛躍した選手がいた。
たとえば名門デューク大で4年間プレーしたクイン・クックは、ドラフトで指名されることはなく
Gリーグでプレーしつつマーベリックス、ペリカンズで短期間NBAでプレーしていた選手。
彼は、昨シーズン優勝したウォリアーズと2ウェイ契約を結ぶと、ステフィン・カリーのケガにより
トップチームでの出場機会を与えられ、シーズン終盤には2年間の本契約を勝ち取っている。
渡邊は2ウェイ契約とはいえNBA球団であるグリズリーズ保有の『NBA選手』となり、NBAデビュー
に大きく近づいたことになる。とはいえ、2ウェイ契約がNBAに直結するわけではなく、プレー機会を
得られないまま契約を打ち切られるケースもあり、まだまだ越えなければいけないハードルは多い。
また、グリズリーズの支配下にあるため、この契約があるうちは他のチームでプレーするチャンスはない。
香川県出身の渡邊は、2013年にアメリカに渡り、ジョージワシントン大学に進学。同大学で最終年の
2017-18シーズンには33試合に出場し、平均36.6分の出場時間を得て16.3得点、6.1リバウンド、
1.6アシスト、1.64ブロックを記録し、アトランティック10カンファレンスの年間最優秀守備選手賞に
選出されました。残念ながら“NBAドラフト”(30チーム・60名)に指名されなかったが、サマー
リーグで活躍しチャンスを掴んだ。
プレーしていたネッツではなく、他球団のグリズリーズの目に留まり契約につながり良かったと思います。
本人もインタビューで話していましたが、これからが大事で少ないチャンスをものにして本契約を結び
2年後の東京オリンピックで“NBA選手”として活躍して欲しい。
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