先日、アメトーーク「高校野球大好き芸人」という番組で放送されて、ご存知の方も
いらっしゃると思いますが、”最後のノック”をご紹介いたします。
県内で最も部員が多いこのチームでは、半分以上の3年生がベンチに入れず、夏の
大会を前に”引退”します。県大会直前の最後の練習試合を行った花巻東は、県大会
でベンチに入れない3年生にとっては、これが最後の試合です。その最後の日は、
監督への感謝と涙のノックで締めくくられました。
最近の甲子園での活躍で、岩手県を代表するチームとして全国的にもお馴染みの存在に
なってきた花巻東高校。そして何といっても、菊地雄星、そして大谷翔平という逸材を
送り出した学校だということが、高校野球界において何か他の野球名門校とは違う位置
づけとして存在しているようにも思います。
現在、東北のチームが甲子園で活躍するのも珍しくはなくなってきましたが、そのレベ
ルアップの要因に、いわゆる“野球留学”によってレベルの高い地域の中学生が多数入っ
てくることが挙げられると思います。
しかし花巻東は、岩手県内出身者による”ほぼ地元の選手”だそうです。
菊地雄星投手も大谷翔平選手も地元出身でした。 そして佐々木洋監督の
「岩手にも素材の良い選手はたくさんいる。地元の選手達で岩手県から
日本一のチームを作る」というこだわりがあったようです。
監督は、礼儀、挨拶など周囲に対しての態度には特に指導を徹底しているようです。
「挨拶は必ず足を止め、揃えてからしなさい」
「勝ったから(甲子園に出たから)といって、自慢や大きな態度を取るのは厳禁。
負けていった多くのチームに敬意を払い代表にさせてもらった」
菊地、大谷両選手の謙虚で礼儀正しい態度を見ると、こうした佐々木監督の教えが
徹底的に叩き込まれ、人間性が育まれているように思えます。
そしてそこには佐々木監督と選手たちとの“絆の強さ”というものがあると思います。
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