日本では知名度が低いNBAのスーパースター”レブロン・ジェームズ”について
皆様に少しでも知っていただきたいので、何かに例えてみたいと思います。
まず、1回目の今回は、意外なところだと思いますが”将棋”で例えてみました。
バスケットボールは5人で戦い、将棋はスポーツでもなく個人の競技ですが、
同じように”プロ”の勝負の世界で生きていると思い、無理矢理例えてみました。
レブロンの愛称は”キング”と呼ばれていますので、将棋の駒で言えば”王将”です。
実際、将棋では王将は戦わないで守られる駒なので、駒で例えれば”飛車”といえるかも。
相手陣へ成り込み、派手に暴れまわる”竜”になっている姿が似合っていると思う。
また、守りにも優れているので、自陣に引きつけた”馬”(角が成った)に例えてもいい。
そして”いぶし銀”のようなプレーもできるので、銀に例えてもいい時もある。
レブロンは、得点力、パス能力、守備力も併せ持つ”史上最強のオールラウンダー”と
言われ、5つのポジションをこなすことができる。身長が203cm、体重114kg
で、3番ポジションの SF ”スモールフォアード” で出場しているが、スピードのある
ガードの選手にも、相手にもよるが5番”センター”の選手にもマッチアップ出来る。
レブロンは今年のNBAファイナル7試合(4勝3敗で優勝)で、平均29.7得点、
11.3リバウンド、8.9アシスト、2.57スティール、2.29ブロックという
個人スタッツで、相手チームの選手も通じてすべてトップだった。(プレーオフシリー
ズで5部門すべてで1人の選手が1位になったのは史上初)これは、レブロンが飛び抜
けたプレーヤーであることを示している証拠である。(満票でMVPを獲得)
↑ ファイナル(第7戦)終盤のレブロンの”チェイスダウン・ブロック”
将棋の棋士で”史上最強のオールラウンダー”と言えば、羽生善治(3冠)です。
史上3人目の中学生棋士でデビューし、数々の最年少記録をつくり、約30年間トップを
走り続けている。羽生は居飛車党だが、振り飛車でも高い勝率で、持久戦でも、超急戦で
もどんな戦型でも指しこなす。あるプロ棋士は、「大山の力強い受け、中原の自然流の攻
め、加藤の重厚な攻め、谷川の高速の寄せ、米長の泥沼流の指し回し、佐藤(康)の緻密
流の深い読み、丸山の激辛流の指し回し、森内の鉄板流の受け、といった歴代名人の長所
をすべて兼ね備えて状況に応じて指し手に反映させることが出来る男」としている。
2人とも視野が広く、レブロンは多彩なシュートを決める能力を持っているが、コートに
いるフリーの選手がいれば鋭いパスを出し、確率の高いシュートをアシストし、ゲームを
”支配”する能力もある。羽生は将棋盤の全体を見て最善手を見つけ出し、”羽生マジック”と
いわれる誰も予想出来ない手を指すことが出来る。また、それぞれ”レブロン世代”、”羽生
世代”と言われるように、同世代に常に強力なライバルが存在し、しのぎを削りあい、若い
時から勝ったり負けたりを繰り返して強くなっているところは特に共通するところで、
大舞台で勝つときもあれば、負けることでさらに強くなっていることも同じことだと思う。
今年のNBAファイナルで感じたのは、キャブスが昨年ファイナルで敗れた経験から勝負の
厳しさを学び、今シーズン開幕前から”優勝”を目標にしっかり準備し、”ビッグ3”のレブ
ロン、カイリー・アービング、ケビン・ラブの3選手が、調子のピークをファイナルに
持っていくように合わせてここまで戦い抜いてきたと改めて思いました。
今年のライバルチームでファイナルの相手だったウォーリアーズは、大物選手を獲得し、
補強も順調のようで、さらに強くなっていくと思われる。
キャブスは、3連覇 ”スリーピート” を目標にしているが、来年はもっと厳しい戦いにな
ると思うので、選手の引き留めと、いい補強をし、優勝出来るように期待する。
個人的には、ベテラン3ポイントシューター”レイ・アレン”がキャブスと契約して欲しい。
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