“ビッグスリー”が躍動 キャブス、PO1回戦初戦に先勝
イースタンカンファレンス第1シードのクリーブランド・キャバリアーズは現地17日、
第8シードのデトロイト・ピストンズとプレーオフ1回戦初戦を行い、106対101で競り
勝った。昨シーズンのプレーオフに故障離脱していたカイリー・アービング、ケビン・
ラブがプレーオフの舞台に復帰し、エースのレブロン・ジェームズを支えた。
アービングは31得点、ラブは28得点、13リバウンドをマークし、昨季キャブスをNBA
ファイナルまで引っ張ったレブロンが22得点、11アシストを記録。“ビッグスリー”だけ
で81得点、24リバウンド、18アシストを挙げており、レブロンは「2人ともこの瞬間を
迎えられて、とにかく喜んでいた。カイリーはひざ、ケビンは肩と、ケガから戻るため
に相当努力していたからね」と復帰を歓迎した。
だが、私には少し心配な点あります。キャブスは第8シードのチーム相手に強さを見せつ
け圧勝すると見ていたホームでの初戦が苦しい試合でした。ベンチメンバーの得点が少な
く、レブロンらが(“ビッグスリー”が)ベンチに下がる時間帯(第1Q後半~第2Q前半
と、第3Q後半~第4Q前半)にリードを許してしまうところが気になりました。
相手のベンチメンバーの調子にもよりますが、シーズン中も、この悪い流れから負ける
試合がありました。ウェスタンカンファレンス1位で、昨シーズン覇者のゴールデンス
テートウォーリアーズや、ウェスタン2位のサンアントニオ・スパーズと比較して弱い
ところが見えました。まだプレーオフ1試合ですが、ファイナルに向けて怪我なく調子
を上げていってフルメンバーで、優勝して欲しいと願っています。
ここで、2015-16レギュラーシーズンの主な記録をご紹介します。
(ステフィン・カリー/ ゴールデンステートウォーリアーズが達成した新記録)
カリーが得点王と3ポイント成功数1位(402本!!)
最多スティール、フリースロー成功率でも1位を記録
1試合平均30.1得点を記録したゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カ
リーが、キャリア初の得点王に輝いた。カリーは平均スティールでもリーグトップの
2.1、フリースロー成功率でも昨季に続いてリーグトップの90.8%をマーク。今季の
ウォリアーズは前人未到の年間73勝9敗という年間最多勝利記録を達成し、カリー
自身も史上初の年間3ポイントシュート成功数400本超え(トータル402本)を達成し
ている。カリーの凄さは、成功率40%以上で優秀な3ポイントシューターと言われる
中で、45%以上の成功率を記録しているところです。
※これまでの歴代3ポイント成功数 1シーズン(82試合)記録
(3位)05-06シーズン(レイ・アレン269本)、(2位)13-14シーズン(ステフィ
ン・カリー272本)、(1位)14-15シーズン(ステフィン・カリー286本)
(今シーズン同じチームのクレイ・トンプソンが歴代3位の276本を記録したのも驚き)
※カリーは今シーズン中、3ポイント通算1,000本を歴代最小の369試合で達成した。
(歴代の記録は、457試合だった)しかも、歴代最年少記録だった。
4月13日(日本時間14日)にオラクル・アリーナで行なわれたメンフィス・グリズリー
ズとの今季レギュラーシーズン最終戦で、ウォリアーズは125-104と快勝。今季82試合
目で73勝目(9敗/勝率89.0%)をマークしたウォリアーズは、1995-96シーズンにシ
カゴ・ブルズがマークした歴代最高勝率(72勝10敗/勝率87.8%)を上回る新記録を樹
立し、レギュラーシーズンを終えた。
20年前にはブルズの一員として記録達成の瞬間を経験したウォリアーズのスティーブ・
カー・ヘッドコーチは、試合後、「この素晴らしいレギュラーシーズンを終えるには最
高の形だ」と、語った。
「選手たちには、『(ブルズの)記録が更新されるなんて絶対にあり得ないと考えてい
た』と伝えた。これまでの記録は、(ジョー)ディマジオの連続安打記録と同じような
ものと考えていた。私が間違っていたようだ。20年前と同じことを言うが、この記録は
破られることはない。年間74勝8敗を達成できるチームなんていない。我々のファンに
も、来季の(記録更新)達成を期待しないでもらいたいね」。
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