野球の第27回U-18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)は10日間に及ぶ
大会の最終戦(決勝)が高校野球の聖地である「甲子園球場」で行われました。
初の日本開催、そして初優勝を狙う日本チームは1次リーグ、2次リーグを圧倒的
な強さで勝ち抜いたので期待をしてテレビをつけました。あいにくの雨にもかかわ
らず球場には多くのファンが集まってました!!・・・とはいえ、そこまで知名度が
ないせいか球場いっぱいを埋め尽くすということではなく(外野席、アルプス席は
閉鎖してたそうです)内野席がほぼ埋まっていました。
試合は雨の影響で30分ほど遅れるとのことでしたが、結構な降りかたで・・・
「中止かも?」という状況で、先発投手が仙台育英の佐藤世那君と発表された。
佐藤世那君の決め玉のフォークボールが雨の影響でどうか?という不安と、
試合前にアメリカチームの勝ちあがり方が紹介されて(直前まで3試合とも逆転
勝ち)勢いがあり、かなり厳しい戦いになるのではと考えていた。
甲子園名物「阪神園芸さん」の懸命なグラウンド整備もあり、いよいよ試合開始。
解説の横浜高校元監督の渡辺さんも感心して「素晴らしい裏方さん達ですね」と褒め
ていました。
アメリカの先発投手のプラット君は、清宮君と同じ16歳!(しかも二刀流で5番を
打っていた!アメリカはDH制を使わなかった!)大きく曲がる変化球は打ちづらく、
また審判の判定も甘いため、日本選手は手こずります。(これが国際試合かと思った)
いっぽう佐藤世那君は、雨の影響もあり指先の微妙な感覚が狂っていたせいか、苦しい
投球が続きました。今大会通して日本は守備が良く(オコエ君のファインプレーなどに
助けられたり・・・)なんとか無失点でしのいでいた。
ところが、一死二塁のピンチの場面でピッチャーゴロをつかみ2塁ランナーが飛び出し
たのを見て、三塁へ送球した球が悪送球になりエラーで点を与えてしまった。
完全に挟んで殺せるタイミングだったが大事にいき過ぎて手投げのゆるい送球になり、
ワンバウンドになってしまった。
(私も中学の時投手をやっていて同じミスを犯し監督に怒られたことを思い出した)
この後、不運なヒットもあり2点を取られてしまったが、まだ2点差と切り替え、
まだまだいけるという雰囲気があった。
ミスは誰だって犯します。やりたくてやっているわけではなく誰も責めることは
できません。むしろ、ミスした後が大事!!
そう思って選手たちはやっているし応援する側も同じだと思っています。
この時のスタンドも期待の拍手で埋もれている感じがしました。
甲子園球場が、高校野球の世界大会ということで大会を通して鳴り物の応援がなく
この日は、誰ともなく始まる手拍子と拍手で応援が続いた。
この試合、輝いていたのはリリーフした上野投手のピッチングでした。
コントロールが良くマウンド度胸が良かった。解説の渡辺さんもベタ褒めでした。
そして迎えた6回裏、日本がついに反撃開始します!!篠原主将が四球を選ぶと、
トップの杉崎君がツーベース! ここで、アメリカにパスボールが出るんですが
このボールのこぼれ方が小さく、運悪くホームで三塁ランナーがタッチアウト!
この後、相手に流れが行ったかという場面で、2番の津田君が難しい玉をしぶとく
タイムリーヒット!!
(思わず解説の渡辺さんも「素晴らしい」を連発し、プロより上手いと言っていた)
3番の勝俣君がセンター前ヒット!!さらに4番清宮君が、ボテボテの内野安打!!
満塁と攻め立てます!!
ここで5番の仙台育英の平沢君の打球は一二塁間への内野ゴロ「内野安打か!」とも
思われましたがヘッドスライディングも虚しく、際どいタイミングでアウト!!
同点には追いつけませんでした・・
8回裏には仙台育英の郡司君のヒットからチャンスを作り津田君がライト線へ!!
この打球をアメリカのライト・ベンソン君がスライディングキャッチ!!
スタンドからはため息・・しかしその直後 どこからともなく拍手が起きました!!
津田君のバッティングとベンソン君の好プレーを称賛する拍手に聞こえました。
いいプレーには敵味方関係なく拍手を送る!!なかなかできないことだと思います。
そして、このまま点差が詰まらずに負けてしまいました。
アメリカチーム優勝おめでとうございます!今回はパワーというよりも守りが固く、
チームとして強かった印象です。
そして・・・
日本チーム、本当によく頑張ったと思います!仙台育英の選手もいいプレーで存在感を
示し見事な準優勝でした。
感動をありがとうございました。
解説の渡辺さんも良かったです。
次回はカナダでの開催とのことです。
次こそ悲願の初優勝を目指して欲しいですね!
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