オールスターブレイクも終わり後半戦がスタートした。
私が最も注目しているレブロン・ジェームズ率いるキャバリアーズは、現在イースト
4位であるが、レブロンがケガから復帰してから18戦16勝でオールスター前から
絶好調をキープしている。
チームの連携も良く、トレードで獲得した選手も予想以上の活躍を見せ、ファイナル
進出も狙える力をつけ優勝を勝ち取れるチームとなっていると確信している。
今回、NBA.comに掲載された「レブロン流リーダーシップ」の記事をコピペします。
↑豪快なアリウープダンク(リバース)を決めたJR・スミスとそれを称えるレブロン
[三尾圭フォトレポート第2回] レブロン流リーダー論 ~MSGで感じた"選ばれし者"のリーダーシップ~
レブロンがコートでプレーしているときはもちろんのこと、ベンチに下がってからも注意深く観察していると、彼なりのリーダーシップの取り方を再確認できた。
レイカーズのコービー・ブライアントは最近のインタビューで、「リーダーは孤独。上手くいかないときは、いくようにする。だからリーダーはタフであるべき。リーダーは衝突を恐れない。何にも満足しない。リーダーは快適ではない状況にいないといけない。チームメイトを急き立て、駆り立て、能力の限界を引き出す。リーダーが快適に過ごしているようなチームは負ける」と、独自のリーダー論を口にしたが、レブロンのリーダーシップはコービーとは180度逆で、気心の知れた仲間と楽しく盛り上げていくものだ。
ドラフト同期生で仲の良いドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュと一緒にマイアミ・ヒートでビッグ3を結成して、悲願の優勝を勝ち取ったのが良い例だが、レブロンは一人で舵を取るのではなく、信頼できる仲間たちと力を合わせて頂点に君臨した。
そのスタイルはキャブズ復帰後も変わらず、プレーオフ経験のないケビン・ラブとカイリー・アービングとともに負担を分かち合いながらチームを率いている。ベンチに座っていても頻繁にアービングにちょっかいを出して、レブロンの回りからは笑いが絶えない。
コート上では幅広い視野から鋭いパスを繰り出してチームメイトの得点を演出するが、自慢の視野の広さはベンチでも発揮される。一つひとつのプレーに対して的確なアドバイスをチームメイトに与えたり、「俺たちも試合をさっさと終えて帰りたいので、無駄な笛を吹くのは止めようぜ」とレフェリーに野次を飛ばしたりと、ベンチでもレブロンなりのやり方でリーダーシップを示している。それだけでなく、コートサイドの観客の野次にもウィットに富んだ受け応えをして、コート上と同じような万能性を見せる。
しまいには「お前が撮るのはこっち(ベンチ)側ではなく、あっち(コート)だろ」と、レブロンが座っているベンチにレンズを向け続けるわたしにまで絡んできた。
今季開幕前にクリーブランドへ撮影に訪れたときには、プレシーズン戦にもかかわらず、苦しそうな表情を浮かべていたレブロンも、ここ18戦で16勝とチームが絶好調なこともあり、笑顔が多く見られ、楽しそうにプレーしている。
レブロンがヒートに引き続きキャブズも優勝に導くことができれば、マイケル・ジョーダンからコービーへと受け継がれた「孤高のリーダー」時代に終止符が打たれ、仲間たちと和気あいあいと楽しくチームを牽引する"レブロン型リーダー"の時代が訪れるかもしれない。
文・写真:三尾圭
取材:現地2月22日 マディソン・スクエア・ガーデン/ニューヨーク
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