今回の雛人形展で展示している「貝の雛人形」の制作者 菅野和子さんが来館した。記念館では菅野さんが制作した10数組の貝の雛人形は今まで見たこともないような貝に着物を着せ、大きな貝に乗せた見事な雛人形である。
併せて、菅野さんの制作された人形も2体展示している。特に目を引いた作品「じいちゃんとばあちゃん」はほのぼのとした作品であった。残念ながら、県の美術館への展示依頼があり記念館では展示していないが、もし県の美術館での展示が終わったら、再び展示できるようお願いしている。乞うご期待。
昨年の11月、12月の2回にわたって土曜自由塾特別講座として、子ども茶道教室を開催した。記念館にはお茶の道具がないので、ボランティアで指導してくださっている方が持参しての教室となった。
素晴らしい道具でなくてもいいので、子ども教室用に利用できるお茶の道具がほしいと声をかけていたところ、ある市民から「茶碗が4客あるので利用してください」との申し出があり、使わせてもらうことになった。記念館の小さな声が市民に届き善意の茶碗が届いたことに喜んでいる。
お金がないからできないでなく、お金がなくともできるという実践は結城先生の思いに通じることではないだろうか。