1月26日の全国文化財防火デーに合わせて、南陽市の文化財防火訓練が結城豊太郎記念館で行われた。この防火訓練には消防署、南陽市消防団第7分団、横町区など多くの方々の参加のもと、緊張感のある中で、午前中に防火診断、午後は防火訓が行われた。あわせて隣の赤湯幼稚園の避難訓練も実施された。
終わったあとに検討会も実施され様々な課題も明らかになった。命と文化財を守るということを念頭に万が一に備えたいものである。
昨年の11月、12月の2回にわたって土曜自由塾特別講座として、子ども茶道教室を開催した。記念館にはお茶の道具がないので、ボランティアで指導してくださっている方が持参しての教室となった。
素晴らしい道具でなくてもいいので、子ども教室用に利用できるお茶の道具がほしいと声をかけていたところ、ある市民から「茶碗が4客あるので利用してください」との申し出があり、使わせてもらうことになった。記念館の小さな声が市民に届き善意の茶碗が届いたことに喜んでいる。
お金がないからできないでなく、お金がなくともできるという実践は結城先生の思いに通じることではないだろうか。