丸山敏秋氏のコラムより

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やり残した仕事は何か

 

(前略)

 

スイスに生まれてアメリカで精神科医として働き、終末期医療の開拓者となったのが、

エリザベス・キューブラ・ロス(1926~2004)だった。彼女は2万を超える死にゆく

人々と向き合うことで「人は死んでも、存在の様式を変えるだけで、存在しつづける」と

確信する。そして死期を迎えるまでに、人は何を為すべきかを提示した。

 

「やり残した仕事を片づけてしまえば、すなわち、それまで抑えていた憎しみや欲や

悲しみなど、否定的なものをすべて吐き出してしまえば、あなたは気づくでしょう。

20歳で死のうが、50歳で死のうが、90歳まで生きようが、もう問題ではない、

もう何も心配することはないのだと」(邦訳「死ぬ瞬間と死後の生」)

 

この「やり残した仕事」を見つけてやり遂げることが、とくに人生の後半には大事な

つとめであり生きがいにもなる、とキューブラ・ロスは訴えた。その「仕事」とは、

具体的には何があるか、彼女はこう書いている。

 

①悲しみや怒りや嫉妬などのマイナスの感情を内面に貯めこんでいるとしたら、

それはやり残した仕事をつくる元になる。

②「いい経験を他人と分かち合わなかった」というのも、やり残した仕事になる。

③自分に大きな影響を及ぼし、生きる目的や意味を教えてくれた先生がいたとして、

なのに一度もその先生に御礼の言葉を述べていなかったとしたら、それもやり残した

仕事である。

 

どうであろう。死ぬのはまだまだ先だと思っている人でも、過去に思いを巡らせれば

いろいろ見つけられるのではないか。

 

(後略)

 

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ここからは読後感想です。

人は誰も後悔の人生を送りたいなどと思ってないでしょう。

やり残した仕事の中身をしっておけば、今すべきことが見えてきますね。

そしてこれらは、今からでも決して遅くはないことばかりであり、知ったのにやらない

と、それこそ後悔の人生となってしまうことでしょう。

2019.06.09:yoshihiro:[コンテンツ]

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