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喜びについてのつぶやき その5

  • 喜びについてのつぶやき その5

働きに伴う喜びが、諸々の喜びの中で一番強い、という説があります。

人によるだろう、という方ももちろんいらっしゃるでしょう。

 

具体的な例を引っ張ってきて、自分にとっては、働きよりもこっちのほうがはるかに強い

喜びである、と。

もちろんそれは真実でもあり、一方、そうとも言い切れないかもしれません。

 

西洋では、「働く」=「labor」と「work」の2つに分かれます。

レイバーには苦役という意味合いを含んでおり、仕事というのは何か悪いことをした人へ

の罰、あるいは奴隷労働的なニュアンスがあるため、若くして財を成し、早期リタイヤ

することを成功者と呼んだりしますね。

 

日本でもこういった価値観が広まってきましたが、伝統的には天皇自らが田んぼで稲を

刈ったり、勤労を貴(たっと)ぶ国柄(くにがら)です。

 

江戸時代には、「稼ぎ3割」という言葉があり、直接銭をもらえる仕事は時間的にも

3割程度でしたが、あとの7割で近所のおばあさんの障子の貼り替えをやってあげたり、

塀を直したり、いずれにしても誰かのために「働いていた」のです。

 

働く=傍楽、周りの人が楽になるように幸せになるように、という思いを込めた仕事は、

銭金ではない大切な志事でした。

 

たとえば我が家で最近ガーベラの花が咲いてくれました。

 

ガーベラ

 

つい最近この双子の花が咲いてくれたのですが、水をあげ、肥料をあげても、なかなか

花をつけず、それでも根気よくいつか咲くであろうことを想像しながら、欠かさず世話を

してきました。

 

そういう積み重ねを経ての開花だったため、その喜びは大きいのです。誰かが世話をした

ガーベラの花とは一味違う喜びがあるわけです。そして、もし、この花を咲かせることで

例えば病に臥している誰かを喜ばせることができる、ということが分かっている場合、

この開花の意味はますます大きくなるわけで、喜びがさらに大きなものとなるでしょう。

 

そしてそれが社会のためにもつながっているとなればなおさらであり、時代を創っている

という実感があればそれもひとしおでしょう。

 

それぞれのステージでの喜びは比較するものではないかもしれませんが、やはり、

より高次なものへのチャレンジを忘れてはならないと思います。

2019.12.01:yoshihiro:コメント(0):[コンテンツ]

丸森なう

  • 丸森なう

ボランティアまではできませんでしたが、宮城県民として、台風19号の被害が大きかった

丸森の現状をこの目で見ようと、町内をざっとではありますが見てきました。

 

東日本大震災の時はもっと当事者意識が強かったため、ぜひこの現状(惨状)を

多くの人に見てもらいたいと思いましたし、被災地域の人たちも同様でした。

 

当事者意識が低いと、「見に行く」という行為が、物見遊山とまではいかなくても、

野次馬的ではばかられる、という心情になりがちです。

 

熊本でも岡山でもそうでしたが、被災者は「知ってほしい」と口に出していました。

そうなのです。共感してほしいのです。

 

私が見た丸森は、全体の中のほんのわずかだと思います。

それでも映像からは感じられない「臭い」や、そこを行き来する人たちの様子など、

やはり行ってみないとわからないものが伝わってきました。

 

丸森町役場

 

丸森町役場の前の災害ごみの山もテレビでみるとこんな感じですが、もっと近づくと、

こんな感じ。臭いも東日本大震災の時のヘドロ臭ほどではないのですが、結構しました。

 

丸森 災害ごみ

 

冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなど、全部使えなくなっちゃったんだ、という当たり前の

ことをひしひしと実感しました。被災者の悲しみを、物(ごみ)が語りかけてきたのです。

2019.11.24:yoshihiro:コメント(0):[コンテンツ]

紅葉の山路堪能! 下別当~青麻山~あけら山~北原尾

  • 紅葉の山路堪能! 下別当~青麻山~あけら山~北原尾

今年の紅葉はイマイチだ、などと言ってたのは誰だ?

あっ、私でした(笑)。

 

車窓から見る限りにおいて、どうも例年ほど鮮やかじゃないなぁ、

などと、ついこの間まで思っていたのですが、それは間違いでした。

 

じゃーん!

 

青麻山

 

ご縁があり、蔵王古道の会との交流登山という企画に乗っかった仙台ゾウ・プロジェクト

のメンバー10数名。11月10日、好天に恵まれ、蔵王山とは目と鼻の先の距離にある里山

青麻(あおそ)山とあけら山を縦走するコースを楽しみました。

 

以前、青麻山だけは登ったことがありましたが、その時にはそういう縦走路がそもそも

ありませんでした。なんと、蔵王古道の会が独自で切り拓いた道なのです!

すごい! 笹藪を刈り払い機で刈る作業もさることながら、役所や地主さんとの折衝、

調査、相当な熱意がなければできるものではありません。

 

山登りそのものもとっても楽しかったのですが、このツワモノ集団、蔵王古道の会との

交流会は実に楽しく刺激的なものでした。70代のおんちゃん達が夢を熱く語る会です。

そしてそれを実行しちゃってるからスゴイ! あけら山から北原尾に抜ける登山道の

整備だけでもすごいのに、実際には蔵王古道の復活劇はその何倍も大変だったそうです。

 

おんちゃん達の様子を語り出すときりがないので、北原尾からの蔵王山の眺めを堪能ください。

 

秋の蔵王山

写真では表現しきれないダイナミックさがありました!

 

あけら山

熊がかじった標札

2019.11.17:yoshihiro:コメント(0):[コンテンツ]

会津山都の宮古そば

  • 会津山都の宮古そば

飯豊山というと私の中では山形県のイメージなのですが、その山なみは福島県と新潟県に

またがっています。

福島県側のふもとというと喜多方市。喜多方市山都町と言えば、もちろん蕎麦です!

 

実は家の近くに、最近コンセプトも新たにリニューアル営業をしている「つつみ庵」

というお蕎麦屋さんがあります。その新しいコンセプトというのが「会津山都そば」。

 

ある方のブログがこのお店の良さを十分表しているので、あとでこちらをご覧ください。

https://matdays.com/2019/04/28/sendai-tutumian-aizuyamatosobaten-renewal-open/

 

先代のおかみさんがお店にいると、とっても明るくて親しみやすい雰囲気が出ます。

このおかみさんの笑顔に接するだけで、来てよかった!と思えるほどです。

 

もちろんお蕎麦そのものが美味しいし、セットものもどれも秀逸かつリーズナブル。

ランチがお得ではありますが、本当のおすすめは夜。

 

会津の旨酒と一緒に味わう蕎麦は格別。

つまみのホヤの塩辛、ホヤ卵、鰹節厚切など、日本酒好きには堪えられません(笑)。

 

おっと、話がそっちに逸れましたが、本場会津山都のそばをいただこうと、先日の連休に

行ってきました。山都町から更に山奥に8kmほど入ったところにある宮古地区です。

 

こんな奥まったところに蕎麦屋が8軒もあるのですから驚きです。

義理の妹夫妻がおすすめの大下(おおしも)でいただいてきました。

 

こんにゃく

 

ぷりっぷりの自家製こんにゃく120点!

 

にしん

 

生を酢漬けしたというニシン120点!

 

わんこ蕎麦のように次々お椀がやってくる十割蕎麦120点!

 

と~~っても美味しかった! けど、遠くてなかなか行けないので、

近場のつつみ庵で今後も美味しい山都蕎麦を楽しみます!

2019.11.10:yoshihiro:コメント(0):[コンテンツ]

喜びについてのつぶやき その4

  • 喜びについてのつぶやき その4

漢字で書くと、「喜び」「悦び」「慶び」「歓び」「欣び」と5種類の「よろこび」が

ありますので、一応それぞれの意味をあげてみます。

 

「喜び」は、5つの中で最も汎用的に使える。

「悦び」は、他人を楽しませたり、喜ばせた時に使う。

「歓び」は、声をあげてしまうほど、ものすごい喜ばしい出来事があった時に使う。

「慶び」は、公的な祝い事において、そのめでたいことを祝いたい気持ちを表す。

「欣び」は、あまり一般的ではなく、喜びと同義と考えて良さそう。

 

よほど特殊な時以外は、「喜び」だけで十分な感じです。

 

「嬉しさ」との比較では、喜びの方がその人の持っている価値観と直結していたり、

じわじわと理性と絡み合って増えていくようなイメージです。

 

つまり、たいていの人がが喜びと感じない場面でも喜びと感じる人がいる、

またその逆もある、といった感じでしょうか。

2019.11.03:yoshihiro:コメント(0):[コンテンツ]