まずは、先の震災で命を落とされた方々に謹んでご冥福をお祈りいたします。
この9年の間に、広島の土砂災害、岡山の台風被害、熊本地震、大阪、千葉、福島・宮城・
岩手の台風被害、そして新型コロナウィルスと、休む暇がないほどの災害に見舞われてきました。
かつて大平首相が、「我が国は災害多発国であるからこそ、いつもそれを乗り越えて
強くなってきた」と語ったように、先進国でダントツの災害多発国です。
気候変動に伴って災害が大規模化していると言われて久しいですが、まさにその通り。
そんな中、今回のコロナはまだまだ不透明ですが、やはり東日本大震災は別格です。
死者行方不明者震災関連死を含め、2万2千人という尊い命が亡くなりました。
しかもその大半が東北地方東海岸部。
機会あるごとにその復興の様子を眺めてきました。
町は確かに新しくなり、見かけの復興は進んでいますし、先進的な人たちは、
むしろ新しい時代の到来という流れに乗り、イキイキと活動しています。
その一方で、海が変わってしまった、という声を聞きます。
ワカメがおかしい、ウニ(まともな)が採れない、いずれも磯焼けに起因するものの
ようです。海水温の上昇が大きく影響を及ぼしていると思われます。
設備投資をはじめ、漁業をとりまく経営のむずかしさが今ほど感じられる時は
ないのかもしれません。がんばろう宮城、がんばろう東北、がんばろう日本。