新型コロナウィルスの影響で、しばらくは外部講師による講義は延期としました。
この写真は少し前に行った第2講「リーダーシップとフォロワーシップ」の様子です。
壁に貼ってあるのが壱岐大学のロゴ入り横断幕。これでグッと臨場感が増します。
柴田聖一講師による今回の講義は、実に深みのある示唆に富んだものでした。
あまりに良かったので、年度末の公開講座の候補として検討したいと思っています。
もっとも、これからも同じように素晴らしい講義が続きそうで、ワクワクです。
いよいよ始まりました、壱岐大学!
週1回ではありますが、まずは社員を対象に、そして公開講座も行っていきます。
一応、入試も行い、全員合格しました(笑)。
その後、開学式の中で学長として挨拶をさせていただきました。
記念すべき第1講は、株式会社ステップアップコミュニケーションズの柴田聖一社長を
講師に迎え、「MISSIONとVISION」というテーマで1時間半の講義&ワークを実施。
MISSIONとVISION。企業の根幹とも言える部分。
これがあいまいなまま進むわけにはいきません。
しかし、この2つの言葉について、どちらも大切だということは誰もがそう言いますが、
柴田講師ほど詳しくその意味合いを語れる人はいるだろうか?
そう思えるほどの深みのある講義でした。
そして34枚のカードを、MISSIONとVISIONに分けるワーク。
これで講義の内容が理解できているかどうかがわかり、また理解が一層深まっていきます。
弊社ではこれまでもMISSION(理念)については柴田講師に詳しく講義いただき、
そのオリジナルツールの力を借りて、全社員の個人理念を作り、毎朝唱和しています。
それだけ理念にはこだわりを持ち、会社の理念はもとより、個人理念にも力を注いで
やってきたつもりでしたが、まだまだ奥が深いことがわかりました。
いつもながら柴田講師には脱帽です。
ご覧になった方はいらっしゃいますか?
東北人として、そして「現場をイキイキ」をキーワードとして事業を営んでいる者
として、思いに駆られ観てきました(コロナウィルスの影響なのか観客は3名)。
内容はすごい迫力。取材を繰り返し、極力事実に即した内容にしたということです。
確かにそうだろうと思いました。
いろいろな見方、いろいろな意見があるでしょうが、すなおに監督の意図のままに観た
感想を述べてみたいと思います。
また、原発の是非までいくとこれまた議論が尽きないので、福島第一原子力発電所に
おいて、現場を任された東電社員とその協力会社の人達が、東日本大震災によって遭遇
したとてつもない非常事態にどう向き合っていったか、という映画の場面に絞ります。
世間で東電の福島第一原子力発電所吉田所長について、いろいろと取り沙汰され、
彼の対応に非難が集まったりしたわけですが、渡辺謙演ずる吉田所長は、極限の環境下、
まさにやるべきことを尽くしたという風に描かれていました。
事実そうだったのではないかと想像します。
そして、何より最前線で体を張った現場人たちのがんばりに胸が打たれます。
協力会社を含めた現場魂は、難局を乗り切るために命を賭したのです。
もちろん全員が全員命までは差し出さなかったと思いますし、ギリギリの場面で必ずしも
信念を貫き通すことができた人ばかりでないことも事実でしょう。
しかし、少なくともそこには、「現場守護人」という自己のアイデンティティに則し、
死をも辞さない侍のような覚悟が見えました。
そして事実、命を賭して必死に現場を支え続けたのです。
ひるがえって自分の仕事ぶりはどうだろうか?と。
現場をイキイキ、などと言ってはいるものの、このような過酷な現場をどの程度理解して
きただろうか? まずはその反省が沁みました。もっと知らなければならない、と。
この福島第一の事例以外でも、災害大国日本では、類似の真剣な場面はこれまでも
数多くありました。そしてそれらは聞いた話ではありますが、まさに現場魂を感じられる
ものでした。もっともっと知らなければ、感じなければ。
そして、本当の意味で「現場をイキイキ」できる会社にしなければ、という思いにさせて
くれた映画でした。
その1があればその2がある。当り前です(笑)。
3月30日に控えた壱岐大学開学式&入学式&第1回講義を前に、もう少しだけ、
壱岐大学について語っておきたいと思います。
去年の秋、息子夫婦がハワイで挙式するということで、20年以上ぶりでオアフ島を
訪れました。式のあと観光もさせていただいたのですが、西海岸でやっている
「イルカ中学」「イルカ大学」という企画に目が留まりました。
中学? 大学? せっかくだから大学に参加してきました(笑)。
共通していたのは、イルカウォッチングですが、大学の方は、船内でフラダンスを
一緒に踊ったり、地元の歌を一緒に歌ったりというレッスンが加わっていたのでした。
観光ツアーを大学に見立てるという発想が面白いと思い、これはいける、と思ったのです。
実際の仕事に生かせる内容であることはそのままに、いろいろと遊び心を加え、
学生証を作ったり、入学試験(といっても全員合格)を行ったり、単位制にしたり、と、
これからも面白がりながらやっていきたいと思っています。
最終的には、人間力の向上、企画力の向上、実行力の向上、という3本柱を太くし、
壱岐産業は社員力がブランド、と胸を張って言えるようになっていきたいです。
そして社員自身が成長の喜びを味わってほしいと強く願っています。
大手企業は各社社内大学を創っているようです。
ソフトバンクユニバーシティ、Toshiba e-University、コカ・コーラユニバーシティ、
ディズニー大学、SOMPOケアユニバーシティ、マクドナルドハンバーガー大学、
トヨタ大学、森永ミルク大学などなど。
企業内大学協会なるものまであるとは知りませんでした。
社員研修とどう違うかというと、社員研修は企業側が与えたプログラムを実施するのに
対し、企業内大学は、社員が学びたいものを自主的に選んで受講するということらしい。
そういう意味で言うと、弊社がこのほど3月30日に立ち上げる壱岐大学は、
企業内大学ではなく、社員研修という範疇に入るのかもしれません。
しかし、社員研修とやや違うのは、公開講座を持つことや、行ったこととその結果を
蓄積保存し、それを必要とするところへ提供することも視野に入れていることです。
弊社の社是「ハーモニーのあるコミュニティづくり」
オーケストラがすばらしい演奏を提供するのは、きれいなハーモニーの賜物。
指揮者の力量があがる、演奏者の力量があがる、息が合ってくる、それが素晴らしい
ハーモニーのはじまり。
終わりのない追求、パート練習と全体練習。
そんなオーケストラの技術向上過程と同じく、壱岐大学でも技能と人間力を磨いていきます。
毎週90分~120分程度、外部講師を招いてのものと、社内勉強会とを織り交ぜ、
社員力をブランドにできるよう、一歩ずつ前に進んでいきます。