お盆はもうずいぶん前の出来事のようにも感じますが、そのお盆の話題で恐縮です。
我が家(実家)では、伝統的にお盆(8月13日~15日)に、父がお経をあげていました。
曹洞宗の開祖・道元禅師の『正法眼蔵』から文言を抜き出して編集された経典「修証義」
を読むのです。
読んでいる間は正座をして神妙にしてるのですが、20~30分のお経タイムが終わると、
みんなしびれた足をひきずったりよろけたりして、お互いの情けない姿を見て大笑い。
そしてスイカや茹とうもろこし食べる、っていう恒例行事でした。
小学校の3年生くらいの時に、今日はお前が読んでみろ、とこの経典を渡されました。
内容はさっぱりわからないながら、全部ふりがながふってあるので、読めることは
読めるのです。
たどたどしい小坊主も今や57歳。しっかり坊主です(笑)。
中学生くらいからは父に代わって読んでいましたので、不在で読まなかった年を除いても
かれこれ50年です。
今はネットで修証義の解説も簡単にタダで読めますので、ああ、こういうことが書いて
あったのか!と、内容にも惹かれています。
にわか坊主の後ろでじっと座っている母に、その内容を伝えようとして話しかけても、
さっぱり聞いてる風ではありません。供養のお膳などはせっせと作るのですが、
経典の内容には興味がないんですね。
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