戦後に造成された人工林が本格的な利用期を迎えるなか、地球温暖化の抑制を背景に
注目される環境建築をはじめ、木造建築の限界を押し広げるCLT、木質バイオマスの
エネルギー利用やCNFなどのマテリアル利用、海外輸出といった新たな木材需要が
生まれつつあり、国産材を活用する機運が高まってまいりました。
成長産業化への軌道に乗せる森林環境譲与税や森林経営管理法も施行され、
いよいよ森林・林業、林産業の活性化が現実味を帯びてきました。
これは表題の「次世代森林産業展2019」の来場案内文に書かれていた文言です。
素人にはわかりにくい専門用語が満載です(笑)。
伐採業者様も弊社のお得意様であり、今後の展開に参考になるセミナーも受講したく、
参加してきました。
戦後の高度成長期に、住宅需要(=木材需要)の高まりに対応すべく、スギ・ヒノキを
中心とした大規模造林が行われました。
適正な伐期(木を切る時期)がだいたい60年とすると、確かに昭和30年代40年代に
植えられた木はちょうど伐りごろを迎えているわけです。
CLTとは、Cross Laminated Timber の略。板の層を各層で互いに直交するように
積層接着した厚型パネルのことです。まあ、これはわからなくても、木造の高層ビル建築
に欠かせない素材という説明だけで十分でしょう。
今は、10階建ての高層ビルが木造でできる時代なのです! 大いに興味あります!
三重県速水林業の速水社長のお話は、現状のとらえ方が多角的であり、その課題に対し、
どう対応していったらいいか、具体的で示唆に富んでいて刺激的でした。
学生時代林学を専攻し、青年海外協力隊では「森林経営」という職種で派遣されました。
1つの糸で結ばれていそうなこの分野、謎解きが始まっています。
この記事へのコメントはこちら