戊辰150年に盛り上がりを見せている会津若松市。
今回、鶴ヶ城ハーフマラソン大会(10/8)に出場して感じた会津商人の心意気、
儲けのヒントについて書いてみたいと思います。
< 一緒に参加した宮城・福島・沖縄のラン仲間たちと >
その前に「あいづっこ宣言」なるものをご紹介します。
一 人をいたわります
二 ありがとうごめんなさいを言います
三 がまんをします
四 卑怯なふるまいをしません
五 会津を誇り年上を敬います
六 夢に向かってがんばります
やってはならぬ やらねばならぬ ならぬことはならぬものです
いかにも会津人らしい内容ですね。このようにアイデンティティがはっきりしている
地域は滅多にないと思われます。企業で言えば企業理念がしっかりしている会社。
さすがです。
さて、事例その1は白虎隊で有名な飯盛山の土産物店「松良」でのエピソード。
これだけの人数なので観光バスで移動。駐車場は近くのお土産物屋「松良」でした。
この松良さんのビジネスモデルが、古典的でありながらお見事でした。
お店の方が手慣れた感じで飯盛山をガイドをしていきます。
180段くらいの階段を1日に何度も上り下りするのですから、間違いなく体を張ってます!
声の張りも良く、情感を込めて白虎隊の歴史を語りながら案内をしていきます。
そしてひと通り見学が終わるとお土産物屋の2Fにあるステージで白虎隊のステージ披露。
決して我々がリクエストしたわけではありません。
ステージが終わると「1Fにお茶を用意してますから休んでください」。
そしてお茶が入れ終わると、お皿に盛ってある漬物の説明。もちろん商品です。
更には、喜多方ラーメンやみそせんべいなど、よどみない商品説明。
ガイドをしてもらい、ステージをやってくれ、お茶まで入れてくれて、駐車料はタダ、
となれば多少なりともみんなお金を払いますね。ざっと見て全体で5万円くらいの売上は
あがったようでした。
仮に駐車料をとっていたらせいぜい1000円。
それがこのようなビジネスモデルに仕立てることにより、その売上は50倍になるのです。
しかも、小学校の修学旅行などの場合は、子どもたちからお礼の手紙なども来ます。
これは働く人のモチベーションアップに大きくつながっていますね。
実にお見事でした。
さて、事例その2は渡辺宗太商店。
こだわりの地酒販売店というのは仙台にももちろんあります。
しかし驚いたのは開店時間。朝9時からやっていました。
実は前の日にもそこに立ち寄り、地酒2種類を買いました。
ところが宴会の2次会で1本飲んでしまったので、補充買いしたいと思ったわけです。
酒屋なんて10時か11時くらいからしか開いてないだろうなぁ、と思ったものの、
帰る前にもし開店していたら買っていこう、と念のため9時ちょっと前にお店に到着。
すると、駐車場にはすでに相模ナンバーと品川ナンバーの車。
そうだよね、朝から地元民がお酒を買うかどうかは別として、
観光客で前日に買いそびれた人にとっては、出発前にぜひ買いたいものです。
そんなことを熟知している酒屋さんなんだなぁ、と。
ところが・・・。
これは私の勝手な思い込みだったようです。
地元仙台の地酒屋の開店時間を調べてみたら、仙台でも9時というところがありました。
それほど珍しいことではなかったのか・・・。