老兵の半生(中学生)

「しっかり持てよ、俺ばっかり重いぞ」「もってるよ」
中学三年の暑い夏の日、グランド整備のため二人一組で、
赤土を"もっこ"(縄で編んだ籠に担ぎ棒を通して、前後で
担いで土を運ぶ道具)で、運びながら声を掛け合っていました。
昭和32年のある日でした
当時の新生長井中学校は、一クラス50名単位で、私たちの
学年は七組まであり、私は七組でした。
担任は小柄な23歳の新人の先生で、あだ名が、"あんちゃ
先生"と呼ばれておりました。
二年生になると、全員が卒業後の進路をきめなくては
成らない。今考えると疑問を感じる義務教育のやり方でした
そこで、進学組と就職組に、分けられ一部の学課は
それぞれ、職業科目と高校進学科目の違った授業を
受けることになったのでした。
就職組は、天気のいいときは、校内環境整備の作業が
多かったように思います。その他の日は主に、木工での
物作りが、授業だった気がします。
進学組は、受験の必須科目を主力に学習していたようです。
私も色々悩んだのですが、やはり家庭経済を考えると
早く就職して両親を、少しでも楽させるのが、長男の役目
と就職組を選んでいました。
多分進学組は、一クラスの中で十二三名くらいだったと思います
・・つづく・・

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