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リタイヤ

今の今まで、カラオケで得意の歌唱力を私に披露し
酒を楽しんでいた彼が、突然
「来月で定年退職よ、俺趣味無いしなー」ぽつりと
そういって、目を瞑る。
「先輩はいいよなぁー生涯現役でいられるし」
「なにをいっているか、今後は自分の好きな事を見つけて
悠々自適生活が、待っているのじゃないか」
「私など町工場の親父で死ぬまで、仕事ある無しで一喜一憂な
生活で汲々しなければならないのだよ」
「でも世の中に仕事を通じて、役に立っているというプライド
を持ち続ける事ができるんだもの、俺なんか今の職場をはなれると
他の仕事なんか、出来ないもの唯のよけい物にすぎなくなる」
或る夜のスナックでの会話である。
まだまだ元気で、肉体的にも若い世代なのに酒のせいばかりで
なく、私に心中を吐露したのは私が彼よりずーと年上で
住む地域も違い、年に数回しか会う機会がないため、聞かれても
安心感があったのだろうと思う。
今までエリート集団の中で、プライド高く生きてきた彼
今その職場を離れる事に、言い知れぬ不安を感じているのかも
しれない。
人はその年代ごとの"生きがい"をどう自分なりに設定して
心の健康を保ちながら、一生を送るか、どうかで充実した
人生か、不幸な人生かの分かれ道になるような気がする。

夜の静けさ

5月25日西置賜地区法人会の総会が、開催され長井、白鷹、飯豊
小国の地区より、40名ほどの会員参加のうえで、今年度の予算と
事業計画が、承認されました。
久しぶりに懇親会の後、二次会に数人の仲間と行ってきました。
月曜日のせいもあってか、開いている店もまばらで普段人通り
が多い夜の繁華街もひっそりと静かでした。
二件程スナックを梯子して参りましたが、どこも客が少なく
がらがらの状態で、いまどきの景況を表しているようでした。
代行車もタクシーもほぼ、待ち時間無しの情況で呼ぶことが
出来帰りの車中で、色々聞いて見ると最近週のうち二日くらいを
除いては、全く客待ちの時間が長く夜の街は静かそのものです
といっておりました。
最近は車を呼ばないで、多少遠くても歩いてかえるか、家族を
読んで迎えに来てもらうのが、主流になっていると言う話でした。
どこもかしこも、大変な情況なんですね。

朝の心

  • 朝の心
空は典型的な皐月晴れ、建物の周辺は新緑の木々に覆われ
自然の良き環境にある仕事場。
晴れの日は朝出勤すると、今日はいいことが有るような気がする
人の心は朝の気持ちしだいで、一日が長く感じたり短く感じたり
社員の"おはようございます"の言葉も、どことなく張り切って
居るように聞こえる。
人は朝の気持ちしだいで、一日の行動が変わってくる
初めよければ終わりよし。気持ちよき一日を過ごすために
朝の目覚めをすっきりした気持ちで、迎えることが出来るよう
二日酔いなどないような、酒飲みをしましょう。

爽快な季節

  • 爽快な季節
会社の玄関前のつつじの花が、咲き始めました。
おりしも此処長井市では、つつじ公園の白つつじ祭りが始まり
沢山の見物客でにぎわっています。
黒獅子祭りもまじかに控え、桜に始まり、つつじ、あやめ
萩の花と、花の町長井の観光は続きます。
季節的には、この時期が一番爽快な季節と思えます。
日本酒とそば、そして花、最上川、白川、野川の三本の清流
西山、東山に囲まれた盆地
改めてよき自然の中の郷土のすばらしさを認識し
この自然を保ちつつ、より住みやすい郷土の活性化を
望みたい。

ふろしきを広げるな

4月29日ほとんどの会社は、連休に入っていますが、納期ものが
あって、一部の社員が出社しています。
最近新聞の"おくやみ"欄によく目を通すようになりました。
同年代の方々の逝去なされる、数が増えてきたように思える
のも、年のせいかなと時々思います。
今から30年前の4月、ちょうど今の自分の年で父が逝去しています
いつの間にか自分が、その年を迎え妻に言わせると、「これで
ようやく貴方も親を越したことになるね」といわれました。
父がなくなる一週間前、当時仕事が忙しくあまり面会に行く
回数も少なかった私に、介護していた母に「私に会いたい」と
言ったそうで、さつそく病院に駆けつけると、大変気分がよさそう
に「仕事どう」「大丈夫、忙しくやっているし今度新しい取引が
始まるし、社員も増やそうと思っています」というと
「あまり風呂敷を広げるな、身の丈を考えて経営しな広げるのは
簡単だが、狭めるのは難しいから」
この言葉が、私に対する最後の言葉になったわけですが
くしくも、今その言葉の重みがずっしりと感じられる。