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あと三日

昭和48年に小さな小屋で始まった、"ものづくり"への道
振り返ってみると長くも有り、ほんの一瞬の時間でも有り
40年の歳月が流れたとは、とても実感が沸かない。
9月1日より、長男重成に社長職を譲渡し会長職に移行する。
第一線を退く事になるが、まだまだ隠居にはほど遠い
道のりの様に思える。しっかりと2代目を補佐しなければ
ならないと思う。
生涯現役が、人生の道しるべで進んで来たわけですので
新たな目標を策定し、それを生きがいに頑張り
たいと思う。次世代の人材育成に残りの人生をかけることが
これからの生きる源と、なることと思います。

弁慶と牛若丸の手法

真意は定かでないが、ご飯粒を潰して糊を作る方法に
弁慶は一度に茶碗一杯のご飯を潰ぶして糊を作ろうとし
牛若丸は一粒一粒づつ潰して糊を作ろうとしたと言う
結果は牛若丸のやり方が早くて、良質な糊が出来たという
弁慶のは潰されない粒粒が沢山残り、糊が出来るのが遅く
粗悪な糊が出来上がったという。
物事の計画や、やり方を揶揄して弁慶と牛若丸の体型や
心のもち方をかんがみて、このような謂れが語られたのだと
思うが、今つくづく牛若丸方式の大切さを思う。
とかく様々なことに対しても、あれもこれもと能力以上の
計画を立て、消化不良を起こし計画全体に支障を起こしたり
大言壮語を言いぱなしで、責任も取らない政治家や
虫食いのように手をかけて、物にならなかった事業や
とかく弁慶方式の手法が世の中溢れているように思う。
今日の朝礼で、仕事のやり方をもう一度見つめなおし
確実に一つ一つをやり遂げることの大切さと目的をしっかり
見つめなおして、やりなさいと会社幹部に通達をした。
それには確実な計画ときめ細かい、配慮が必要であり
思いつき手法でやってはいけない。
社内トラブルが発生したとき、原因や手法をきっちり分析しないで
その場限りで対処するから、再度発生する。
もちろん幹部への教育が、まずかったのかも知れない
改めて自己反省の日でした。

ながい産業フェア第一回実行委員会

長井商工会議所主催で10月15日(土)に開催される
産業祭について、地場産、総合支庁、西置賜産業会
共催団体からの代表と、主催会議所の六部会代表からなる
実行委員で、内容検討会議が開かれた。
展示、物販、飲食、実演、体験教室、イベント、ステージ
キャラクターショー、抽選会等々の盛りだくさんの内容で
集客を図り、地域商工業者一丸となっての結束を示し
震災後の風評などを吹き飛ばし、頑張れ東北を合言葉に
地域の活性化を高める。商工会議所の本来の業務を実戦
するには、またとない事業と思われます。
無事成功させるには、実行委員一人一人の結束と行政の
バックアップが、大きな鍵になることでしょう。

夏の終わりの郷愁









久しぶりに天気が良い。
仕事部屋の窓をがらっと明け、朝の涼しい空気を入れる。
其処から眺める景色は、そこそこに夏の終わりを感じさせる
みんみんの声、おはぐろトンボの舞う姿、鬼やんまが
部屋に飛び込んできたり、自然に囲まれたこの部屋が
好きである。現場から離れているため機械の音が全く届かない
道行く車のタイヤ音や、木々の葉を通り過ぎる風の音ばかり
時々孤独を感じて、現場の機械の音を聞きに行く。

装置産業の苦悩

最近設計後の検討会議が、長時間に渡る事が多い。
会議のコンセプトが、機能を保ちづつ如何にコストを
削減して製作するかがテーマである
現場と設計部門との厳しい検討が行われる、設計変更や
加工工程の短縮も含めて話が続くため、つい長時間になる
最近の装置産業へのコストダウンの要求は、激しさを増して
おり、引き合いはかなり有るのですが価格の面で
折り合いがつかない件数が多くなっている。特に設計部門に
おいては予想もつかなかった高度な制御部分が、途中で
付加されたり、メカ部分で超精密な精度を出さないと
検収がNGになったり、とかくアフター作業が増大してくるのが
最近の装置の特徴であり、海外で出来ない技術を要する
機械が多くなっているのが現状である。コストをかければ
クリアーできるが、それでは採算が取れなくなる。
受注段階では、大よその積算で見積もりをぎりぎりで出すと
最終集計で大きな赤字がでて泣くはめになる
余裕をもって見積もりすると受注できない。
なかなかジレンマの多い業種であります。
そのための検討会議を真剣に行わないと、経営が成り立たない
業種であり、好きだからやっているがそうでなかったら
業種変更したい位とつくづく思うこのごろである。