朝もやが濃く

自宅の庭に、"こがら"が飛来。




遠い昔、かすみ網を持って日の出前の山に登り、網を低い雑木と雑木の間に
架け、"おとり"を鳴かせ上空を舞う小鳥達を、網に誘い込み捕獲する。
"ひわ""めじろ""こがら""しじゅうから"等捕獲した、小鳥の中から自宅で
飼って楽しめそうな、種類を選別しかごの中で、飼育し楽しんだ時代を
ふと思い出した。

今は法律違反で、霞網での小鳥捕獲は禁止されているが、当時(55年前)は
合法であり、少年達の楽しみの遊びの一つであった。
現代のゲーム機全盛の時代から見ると、自然に溶け込んでの当時の子供達の
遊びは、雲泥の相違の感がする。

少年達のグループによる、自然との融和の中で"ガキ大将"のリードの元
様々な遊びを通して、自分の役割を自然に認知し人と人との付き合いや
協調や協力を習得して人間的成長を成し遂げていったのかも知れない。
年下や弱い者を庇い、歴代"がき大将"を受け継ぎ、野山を駆け巡って遊んだ
姿の子供達の姿は、今は皆無といってもいい。

庭の立ち木の枝に飛来した"こがら"の姿を見て、郷愁の念に駆られた朝で
あった。


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