みーんみーん

窓際のケヤキの中から、みーん、みーんと晩夏を惜しむように
みんみん蝉の鳴き声が、心に染み入る。

最近相続税対策としての、各機関の資金運用に関する勧誘が多い。
妻を相手に、説明訪問を繰り返しているらしい。
たいした財産も無いのに、ほっといてもらいたいと思う。

考えて見ると、私も人様に心配してもらうほど歳を重ねてきたのかな、と
ありがたいやら、空しいやら複雑な心境になる。
やがて来る、かなかな蝉の季節まで、一生現役の中でみーん、みーんと
なき続けるのも、生き方だと思い、其の泣き声に耳をしばし傾ける。

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