小豆かぼちゃ

今日は、冬至1年の中の最後の「二十四節気」です。
幼い頃から小豆かぼちゃが、大好きでこの日はいつも朝から楽しみに
しておりました。当時昭和23年ごろ戦後の食料事情も7、8年過ぎたと
いえども、まだ悪く特に甘いもの特に、お菓子類など子供の口に入ることなど
めったになく、疎開してこの地方に来た私どもなど貧困のきわみで、
母親の着物や、帯が次々に食料に姿を変えていったことが、幼い心に
焼きついて、いました。

そんな日々の中でこの日母が作ってくれる
小豆かぼちゃの甘さとおいしさが、60年を過ぎた今でも記憶に残っています
当時はなぜ小豆かぼちゃをその日に、食べるのかなどしりもしないで
ただ母が作っている、そばでじっと出来上がるのを待っていたものでした。
現在は、甘いものは苦手であまり食べないのですが、小豆かぼちゃや
焼き芋だけは、大好きです。

冬至の日が来るたびに、あの時代の母の苦労が思い出され
今の過食の時代を、当たり前と思っている孫たちに、時々食べ物を大切にと
私なりの食育をするのですが、「じいちゃんうるさいよ」で終わります。

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