一輪の愛





いつもの時間より一時間も早く、妻が起床し身支度をしていた
「どうしたの、何か今朝はあるの」と訪ねると
「墓掃除にいってきます」といって出かけた。
もう直ぐお盆だものね、日頃お墓のことなどすっかり
忘れている自分にすこし反省かな。

そのくせ朝刊を開くと、まず"おくやみ"の欄をみるのが
日課になっていて、知人の名が載っていないか、逝去の人達の
年齢は何歳か気に掛けて見ている。

事務所前の雑草の中に、一輪の桔梗の花を見つける。
花言葉は、やさしい愛情、変わらぬ愛、かわらぬ心などで
あるという。ロンドンの祭典で各国の選手たちの中で
国を超え友情と人間愛が、広まっている。

お盆の月を迎え、家族の中、隣人の中この桔梗の花言葉の
様に、人に対する優しさや、愛を深めることをあらためて
考えて見たいと思う。限られた人生隣り合わせた人達だから

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