経営の過信

"木を見て森を見ず"という言葉があるが、最近の景況の中で
自分の会社の受注量を上げようとして、値段を大きく下げ
その場限りで受注活動を行う経営者が、出てきていると聞く

我々装置メーカーにとって、まずその装置が顧客に対して
どう評価されるかが、会社の生命線となる。もちろん価格の
面も最大の考慮をしなければならないが、エンドユーザー
である、ものづくり企業にその装置を使用上の安心感、
投資効果の結果が計画どおり出るか、どうかの結果責任も
考慮にいれた装置作りを最大限考えて、受注活動を行って
いかなければならない。

経営者の思惑だけで"えいやあー"の博打的感覚で受注する事
は避けなければならない。

会社事情が切なくなってくると、自分の事だけの都合で
顧客先の思惑を読み取る事が出来ず、ついつい無理をして
受注し、能力不足や安かろう悪かろうの手抜き装置を
作ってしまう。

一時的にそれが受け入れられたとしても、必ず後で
客先の評価を大きく失ってしまう。

受注時は、自分の会社の能力と採算性をよく理解したうえで
受注するようにしなければ、自分の会社の社員に申し訳ない

"無理を通せば道理が引っ込む"
今国内電力会社が、自己の都合だけで闇雲に原発の再稼動を
恐喝まがいの理由で、国民という顧客に強いる姿。
そんな経営は、断固として行うべきでない。
"貧すれば鈍する"的経営者だけには、なりたくないと思う。

この記事へのコメントはこちら

以下のフォームよりコメントを投稿下さい。
※このコメントを編集・削除するためのパスワードです。
※半角英数字4文字で入力して下さい。記号は使用できません。