ドクダミの香り

じめじめした朝、ドクダミの白い質素な花が庭先の隅の方で
咲いている。雨にぬれドクダミの独特の香りが広まっている
昔から薬草として知られていて、お茶やデキモノの張り薬
等解毒剤にも利用されていた。
今は雑草と一緒に鎌で刈り取られて、あまり日の目は見ないが
毎年自生してくる。私は食べた事はないが食用として
山菜の仲間にも入り、てんぷらにするとおいしいと言う。
幼い頃今は亡き母親に、足に出来た"くさぽこ"(できもの)
にその葉をじかに張ってもらった記憶で、其の独特の香り
は、どの場所に行ってもその香りをかぐとドクダミが
自生していることが今でも解かる。
今頃が旬、この香りを嗅ぐと、やんちゃな子供の頃や
母親の事を思いだす。

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