伊達直人現象に思う

プロレス、タイガーマスク、孤児院、貧困、ヒーロー
こんな言葉が次々に、頭の中に浮かんでくる。
1959~1961年頃、東京台東区浅草で靴職人の見習いを
していた頃がある。まだ17、8歳の頃である月一度か、二度
親方に連れられて、蕎麦屋の白黒テレビで力道山の活躍する
プロレス試合で空手チョップを、繰り出す力道山の姿に
胸躍る思いをした事を、ふと思い出していた。
原作者である梶原一騎のタイガーマスクが、漫画やアニメに
登場するのは1970年代だから、その後10年ほど後である。
孤児院といえば、私どもの年齢は菊田一夫作の"鐘のなる丘"
1947年~1950年頃にNHKラジオで放送されたドラマを思い出す
小生小学生の頃だと思うが、貧困の中でも隣近所の人情の
深さの中で、そのラジオドラマに耳を傾けていた。
さて、養護施設に子供たちが入所せざるを得ない原因が、
当時と現在では大分様子が、違うような気が知る。
当時は戦争がもたらした後遺症による、いわゆる国策の失敗
の付けで在ったものが、現在は親の子を思う心の欠如に
いたる面も少なくないと思える。
伊達直人現象がメデアで、こんなにも大きく美談として
報道され続けているということは、裏を返せば恵まれない
子供たちに対して、人気取りでない真に必要な所に
児童施設への予算を必要分配布しない、政府の施策を
皮肉っているように思える。
国全体で少子化や地方の人口減を憂いながら、
国も地方も遣っている施策は、合いも変わらず的外れな
ことが多い。

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