長男の結婚式と孫の笑顔

五年間の子連れ独身生活に、終止符をうち長男の婚儀を
行なう事になり、親としてほっとしている。
一番喜んでいたのが、孫の姿であった。五年前に母を亡くした時
は、まだ二歳おぼろげながら自分の情況を、察していたろうに
あまり亡き母の事に触れる事もなく、私ら夫婦に甘えながら
何事もなく、元気に育ってきた。幼稚園も学校も一日も
休まず、皆勤であり続けている、しかし母親のいない情況は
友達とその母親の様子など、見ているときどんなに、羨ましく
おもっいたことか、どんなに優しく接しても所詮ばぁちゃん
は、孫にとって母親の代わりは、難しかった。
長男は会社の後継者としても、JCの会員ゃその他の団体の
会員として、忙しい毎日の連続で中々孫との接触の時間が
少なかった。孫はそんな事はおくびにも出さず、いつも
笑顔で、私達に接して甘えてもいたが、年齢が増すごとに
心の奥にある寂しさは、老夫婦には埋めることは難しかった
ゆえに式場での孫の、笑顔に心からの安堵感を覚え
新しく母親になる新婦に、感謝の気持ちでのじいちゃん、
ばあちゃんでした。


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