製造業の景況

今年七月頃から、景気回復が足踏み状態になり
九月に入ってそれはますます、顕著になり
ややもすると、マイナス現象になってきている。
世界的なものづくり構造全体が、変化してきている
事は十年ほど前から、解かっている事であるが
それに対しての、対策が国ベースでも此処の
中小製造業でもあまり深刻に考える事を、してこなかった
思いがする。今は景気が悪く、仕事量が少ないが
いずれ元に戻るだろう、円高が収まれば又
景気がよくなるだろう。しばしリストラや
時短や帰休で、乗り切ればと思っている思いが
あると思われるが、果たしてそうだろうか。
この国は農業や漁業、観光、建設、福祉の内需を主力
とした産業形成では、成り立たないことは事実である
全てのエネルギーは殆どが、輸入に頼っている
外需による外貨を、稼げ出さなければそれらを
購買することも出来ない。外需の主になるものが
輸入した資源に付加価値を附け(加工)諸外国に
販売して、初めて外貨を得る原則を時として
忘れて、景気対策を話す先生方も多いのも現状で
あるように思われる。
今後円の価値についても、大きな円安に振れる
事は、ないような気がする。むしろ円高はもっと
続くと思われ、それでも国際競争力に勝てるような
製品の開発やら、国の施策を断行しなければ
と、心から思う。
我々中小の製造業においても、仕事量のパイ減少
の中でも継続できるような、経営を小手先で
交わすような手法ではなく、経営の原点に戻って
根本的に考えなければならない時代に、突入したのかも
知れない。

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