「英明です、元気そうですね」

「英明です、元気そうですね、もう
沢山働いてきたのですから、引退してゆっくり
過ごしてもいいでしょう。
一度伊豆に遊びに来てください」
もう何十年もあってない、彼からの突然の電話でした
テレビに映った私を、見て電話したとの事でした。
彼の母親の実家が、10年ほど前までは此処長井に
在って、小学低学年の頃は夏休みには、毎年母親の
実家で過ごしていました。活発すぎる性格で近所の
腕白小僧たちとはすぐ友達になり
遊びまわっていました。
彼の母親と私は、年の離れた従兄弟関係にあり
彼は4歳位私より年下であったと思います。
弁理士の資格を持ち、貿易会社等経営
今は引退し静岡県の伊豆高原に、源泉付の
自宅を構え悠々自適の生活だそうです。

彼がしごとをはじめるまでは、東京中野に自宅が在り
静かで緑の多い環境の一角でした。
私が中学を卒業して、上野に就職した当時休日毎に
彼の自宅を訪れ、ホームシックに駆られていた
心を彼の両親なり、妹との触れ合いでどんなに
癒されたかを、懐かしく思い起こしています。
思えば、お互いに随分長い道のりを歩んできたもので
る。鮮明な記憶はやはり子供時代の生活が、一番
残るように思われます。
子供時代が健全に、すごされる環境作りこそ親たちの
最も大切な勤めだろうと、最近つくづく思います。

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