孫との触れない

手を振り、足は地だ踏んで大きな涙だを
顔一杯ながして、声を張り上げないている孫。
何が悲しいのか、何が気に食わないのか
全身でその感情を表していた。

しばらく時間を置いて、そつと抱きしめてやる
彼女の顔を、私の少し突き出たおなかに
埋まるようにして。
「じいちゃんは"こと"が大好きだからね」
「いつも"こと"のサポーターだからね」
と耳元でささやいてやる。

しばらくして泣き止んだ顔は笑顔に戻り
「やわらかーいじいちゃんの腹は、おっぱいみたい」
母親のおっぱいの感触をかすかな記憶の中で
そう感じるのかもしれない
この子が成人して、お嫁さんに行くまでは
良きサポーターとして、健康でいようと思う。

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